✳注
子猫が亡くなった話です。気を悪くされるかもしれないので、そういう方はお控え下さい。
マリリンの勤め先に、チビタという野良猫がいます。
チビタはとても人懐こくて警戒心ゼロで近寄ってきます。
チビタは昨年秋頃に生まれたけど、他の野良猫達に比べて圧倒的に小さいからチビタとマリリンが名付けました。
どこに住んでいるのか、どこから来たのか全く解らないけど、マリリンがトラックで帰ってくると飛んできてミャアミャアと言いながらドアの下にいます。
そんなチビタが3匹の子猫を生みました。
ええーーΣ(Дﾟ;/)/
お前、メスやったんか！！！
誰もがそう思いました。
猫を飼ったことがない、マリリンと兄じゃは
その野良猫がオスかメスか全く解らないどころか
そもそもあまり興味なく、たまに近所の人がエサをあげてるのを見ては迷惑そうにしていました。
たまたま、兄じゃが会社のトラックを洗っていたら
草むらからミャアミャアと聞こえるので近寄ってみるとまだ生まれたばかりの子猫が3匹転がっていたそうで、慌てて段ボール箱に入れたそうです。
そして、兄じゃがマリリンに
「チビタが子猫を生んだ！助けてくれ！すぐ来てくれ！」と呼び
更にマリリンからアチキに同じように電話がきました。
しかもチビタが子猫を前に全くお乳をあげないというではありませんか。
急いで猫用ミルクや哺乳瓶を買い向かいました。
アチキが行ったときにはすでに3匹のうち1匹は亡くなっていました。
その亡くなった子と、まだ生きてるもう1匹の足がくっついていました。
片方はもう亡くなっていたのでハサミで死んだ子の方の足を切りました。
そしてすぐにミルクをあげましたが、よく見ると
顔や手足に奇形がみられました。
ミルクを飲む力も弱いです。
更にもう1匹の子はミルクを飲むこと事態ができません。
無理やり飲ませても鼻からミルクが出てきます。
そしてその後、2匹目も亡くなってしまいました。
残りの足がくっついていたのを引き離した子だけが
まだ生きています。
チビタは一向にお乳をあげず、ひたすら自分の毛繕いや陰部のケアをしています。
お乳の所に誘導してあげても、子猫はお乳を飲む力もありません。
子猫はか細くミィミィと鳴くだけです。
体温もどんどん冷たくなっていきます。
でもチビタはずっと寄り添うだけでお乳はあげません。
奇形や弱い子はもう、母猫はわかるから最初からお乳をあげないそうです。
ただその子が亡くなるまで寄り添うだけ。
マリリンと泣きながら、亡くなった2匹を埋めにいきました。
涙が止まりませんでした。
こんな悲しい現実が日々、野生の中で繰り返されていることに皆、ショックを受け今まで野良猫に全く無関心だったマリリンや兄じゃも悲しそうでした。
そしてチビタを避妊させることにしました。
野良猫を保護して避妊&ワクチンをし、また元居た場所にリリースする活動をしてる方がいまして
その方に協力してもらい、捕獲することにしました。
幸いチビタは、人懐こい子なんで近々保護の方に預けようと思います。
では