仕事始めにあたり、自身のテーマを一つ掲げた。
「チャンス(機会)メーカーになる」
少し強い言葉に聞こえるかもしれないが、あえてこの言葉を選んでみた。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
若い頃、この言葉を何度も目にしてきた。
リクルートの社是として知られる言葉。
当時は正直、「良いことを言っているな」くらいの感覚でしか受け止めていなかった。
しかし今になって、この言葉が持つ意味の大きさを強く実感している。
機会が“そこにあった”時代
この言葉が生まれた背景には時代の感覚がある。
高度成長期の日本は、社会全体が右肩上がりで、努力すれば何かしらの成長機会に巡り会える空気があった。
だからこそ「自ら機会を掴みにいく」ことも現実的だった。
今という時代の感覚
一方で、今の日本はどうか?
AIをはじめ、大きな技術革新は確かに起きている。
成長の芽がないわけではない。
しかし、30年以上続く閉塞感の中で「自分から機会を作ろう」「挑戦してみよう」そう思える空気は決して強くないように感じる。
失敗しないことが重視され、現状を守ることが正解のように語られる。
そんな社会の空気が人の挑戦心を少しずつ鈍らせているのかもしれない。
だからこそ、チャンスメーカーになる
そこで自分が今年、強く意識したいと思ったのが「チャンスメーカーになる」という姿勢である。
これは「自分が前に出て何かを成し遂げる」という意味ではない。
むしろその逆。
高度成長期を体験してきた世代として、次の世代に向けて「成長できる機会そのものを用意する」
それが、今の我々の役割ではないかと感じている。
機会だけでは人は成長しない
機会は、誰かが用意できるとしたら。
その機会をどう使うか、どう活かすかは本人次第である。
与えられた機会を「ただの出来事」で終わらせるのか、「自分を変えるきっかけ」にするのか。
そこには、必ず本人の意思と行動が必要。
このチャンスを、どう使うのか?
今年はチャンスメーカーであり続けたいと思っている。
機会を作り、場を用意し、挑戦の入口を開く。
しかし、その先で変わるかどうかは一人ひとりの選択に委ねられている。
この機会を使って、自分は何を変えるのか、どんな成長を選ぶのか。
年の始まりに、ぜひ一度、立ち止まって考えてみてほしい。
最後に
機会は、人を変えてはくれない。
人を変えるのは、機会に向き合ったときの「決断」と「行動」だけ。
それぞれの人が、誰かに与えられた一年ではなく、自ら掴みにいく一年になることを願っている。