学生とのセッションで感じたこと、学んだこと。 | minolog

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先週金曜日、同志社大学のゼミ生十数名との「オンラインコミュニケーションセッション」にゲストスピーカーとして参加した。

 

 

今回は「働くことは楽しいか?」という何とも難しいテーマを中心に話をするこrとになった。

 

 

学生さんから「働いていて楽しいと感じる瞬間は?」「楽しくない瞬間は?」という質問をもらった。

 

 

正直難しい質問だとは思うが、立場がどうであれ「楽しい」と感じる時は「信頼関係が感じられる時」と言える。

 

 

営業マン時代であれば「お客さんに喜ばれた」ことや「周囲の人たちに認められた時」がそれに当たる。

 

 

経営者になると若干変わってくる。

 

 

自分たちの事業がお客さんに認められたり、社会的な評価を得られる時には喜びを感じる。

 

 

それも「楽しい」ことではあるが、自分の答えは明確で。

 

 

「メンバーが楽しく働いていること」「楽しく働く人たちが成果を出してくれること」

 

 

そして「信頼できるメンバーと一緒にいられること」が最大の「楽しい」である。

 

 

「楽しくないこと」=「辛いこと」はその逆。

 

 

「信頼していたメンバーとの信頼が無くなった時」

 

 

会社は他人同士の集合体であり、同じ目的の為に行動する場所である事は間違い無い。

 

 

そこには経営者と従業員、上司と部下という見えない壁があることも事実である。

 

 

しかし、だからこそお互いの「信頼」が大切になるはず。

 

 

相手のことを思いやり、困っていれば手を差し伸べる。

 

 

それらが自然にできることが信頼関係といえる。

 

 

それは一方通行ではなく、双方向であるべきで。

 

 

「やってもらってあたりまえ」とどちらかが思ってしまえば崩れてしまう。

 

 

「自分は上長なのだから、周りがやるのはあたりまえ」という態度では周囲からの信頼は得られない。

 

 

「上司がアドバイスをくれないから、自分ができなくて当然」という態度でも周囲からの信頼は得られない。

 

 

どちらかの足りないものを補い合うからこその信頼関係である。

 

 

そういった関係が無くなってしまい、会社を去っていったメンバーもいる。

 

 

そういう時にはやはり相当に落ち込むものだ。

 

 

学生さんから「そんな辛い時にはどうするのですか?」という質問があった。

 

 

「人から受けた傷は人でなければ癒せない」

 

 

それが自分の答えである。

 

 

辛い思いの時に声をかけて来てくれる人がいる、もしくは思い出す人がいる。

 

 

そういう人と話をするだけでも随分と癒されるものだ。

 

 

人は決して一人ではないはずだから。

 

 

経営者という立場になると、辛い時に話ができる相手は随分と少なくなるものだ。

 

 

それでも自分には支えてくれる人がいる、とても大切な人だ。

 

 

 

「中小企業と大手企業それぞれのメリットデメリットは?」という質問を受けた。

 

 

どんな場所であろうとも「人と人の繋がり」が感じられるかどうかである。

 

 

大手企業で得られる人脈や人間関係もあるであろう、中小企業で得られる経営トップとの密な関係も大切である。

 

 

要はそのような「関係」をどう活かすか?である。

 

 

表面的な信頼関係では得られるものは少ない、形式ではない本当の信頼関係こそが人生を豊かにするはずだ。

 

 

約1時間半のセッションは自分自身を振り返るのと、今の学生さんたちの「不安」を理解するには貴重な時間であった。

 

 

オンラインでの情報過多が不安を煽っている気がする。

 

 

コロナ禍で人に会うことが難しい状況であることも理解できるが、自分とは違う立場の人たちと接する機会が増えればもうそこし思考の幅が広くなるのではないかなと思った。

 

 

また、「働く」ということの意味や大切さを大学よりも前の教育段階で伝えていく必要性を強く感じる次第である。