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ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

『1日だけのヒューマンドキュメンタリー映画祭2025』開催!
2025年11月15日(土)11:00〜/大阪市中央公会堂 地下大会議室


ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
上映作品

「奈緒ちゃん」
伊勢 真一監督 98分

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突然発作を起こす病気「てんかん」と、知的障害を持って生まれた奈緒ちゃん。
しかし、この映画は奈緒ちゃんの発作の様子を撮ることなく、
彼女の家族との日々を見つめたものとなっている。
奈緒ちゃんと家族の「しあわせ」を写した12年間の記録。

「姉に長女が生まれた。しかし、普通ではない、何かの病気のようだ」
と知ったのは、記録映画の編集者だった父、伊勢長之助が亡くなった年、今から20年前のこと。

姉の長女、奈緒ちゃんの病気がてんかんで、知的障害をともなっているとわかったのは、それからさらに数年後でした。
ドキュメンタリーの仕事を始めて、父にかかわりのあるスタッフとめぐりあい仕事を共にするようになった頃、奈緒ちゃんはすでに小学生になっていました。

「映画づくりにかかわる人達の気持ちは理解できない」とさかんに首をかしげていました。
いわゆる福祉映画にするのはやめよう。
そのために、奈緒ちゃんとその家族の普通の日々をしっかり視すえてゆこう、と奈緒ちゃんのもとへ通い続けました。

てんかんという病気には発作がともないます。
奈緒ちゃんが多い日には2度、3度と起こしていた発作を撮影すべきかどうか・・・。
スタッフの結論は、撮らない、ということでした。この映画の狙いはそこではない。

発作を描けばインパクトも強く、病気に対する理解も得やすいかもしれないが奈緒ちゃんのその姿を見せ物にするのは忍びない。
しかし、それぞれのスタッフの心の中には、事実から目を離してはいけないというプロのドキュメンタリースタッフとしての想いもありました。
そんな想いを知ってか知らずか、12年間の撮影中、不思議なことに奈緒ちゃんは一度もスタッフの前で発作を起こしませんでした。

このフィルムには「しあわせ」が写っているとつぶやいたのは、大ベテランのカメラマン、瀬川さん。
「しあわせ」という言葉がなぜだかとてもなつかしく、新鮮な響きに聞こえたのを今でも忘れません。
(監督:伊勢真一)


いせフィルム


ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
上映作品

「毎日がアルツハイマー」
関口祐加 監督 114 分

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YouTubeで20万回再生を達成した人気動画が、劇場版として公開。
ドキュメンタリー映画監督・関口祐加の母ひろこさんが
アルツハイマーになった。



ひろこさんは認知症。
娘のカメラを通した日々の暮らしは、愛しくてチャーミング。
でも・・・ちょっと「お~っと!」な親子関係が紡がれていきます。
関口祐加監督が自らカメラを回し、2年半に亘って記録してきたアルツハイマーの母との暮らしの動画です。
せきぐち家の『毎アル』な日々をお楽しみください。

21世紀の日本は、人口の22%が、65歳以上という超高齢社会に突入しました。
介護の問題は、もはや他人事ではありません。
そして、介護の中でも依然、垣根が高く、あまりオープンにされないのが、認知症の介護。
認知症の患者数は年々増え続け、このままいけば2030年には330万人を突破するだろうと言われています。


2010年、アルツハイマー病であると診断された母と過ごす毎日を、2年半にわたり撮影した動画がYouTubeに登場!
介護に悩む人や医者、医療従事者など多くの人々の共感を呼び、累計の視聴数はなんと30万View!!
100時間以上にわたり撮影した記録を、母の<喜怒哀楽>を通して描いた
関口祐加監督の最新劇場版・長編動画『毎日がアルツハイマー』が完成しました。

『毎アル』な母と家族の暮らしは、笑って、怒って、泣いて、そしてまた笑う、まるでコメディのような世界です。
アルツハイマーの世界を通して、家族のあり方、更には、人間の尊厳とは何かを問う、渾身の『長編動画』がここに誕生しました!


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ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
上映作品

「立候補」
藤岡 利充監督 100 分

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負ケルトワカッテ、ナゼ戦ウ。

無視され、罵倒され、それでも立ち続ける。
人は彼らを泡沫(ほうまつ)候補と呼ぶ。

2011年霜月。
橋下徹が仕掛けた40年ぶりの大阪府知事・市長選挙。
大阪は維新か?反維新か?
まっ二つに意見が割れ、沸いていた。

結果次第では大阪の、いや日本の行く末が決まるかもしれない。
そこに現れた場違いな4人の泡沫候補たち。
スマイル党総裁「マック赤坂」、二度目の府知事選「高橋先生」、
7歳の娘をもつ61歳の「中村パパ」、初選挙の「岸田さん」。

金持ちの道楽?税金対策?
目立ちたがり?会社宣伝?

なぜ、彼らは三百万の供託金を支払ってまでして、敗北必至の選挙に立候補するのか?
伝説の政見放送「外山恒一」、泡沫の最高峰「羽柴秀吉」も外野参戦。
この映画は、歴史に残る事のない、存在を消し去られた敗者の記録である。


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ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
上映作品

「うたごころ《2012年版》」

榛葉 健監督  112分

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東日本大震災の被災地・宮城県南三陸町を舞台に、女子高校生たちのひたむきに生きる姿や、
心の奥にあ る純粋さを描いた映画として、全国で大きな反響を呼んでいる
ドキュメンタリー映画「うたごころ」シリーズ。

日本社会が被災地を“他人事”にしていないかと静か に問うた第 1 作《2011 年版》に続き、
最新作《2012 年版》では、“魂”の本質に迫ります。

「震災で生きる希望を無くした人、震災に限らず、様々な苦難を抱える人たちに、
自ら《生きる力》をつかみ取っ てもらうために、この映画がある」
と榛葉監督は言いま す。

《2011 年版》の要素を盛り込みながら、新たな心の地平をお届けします。
2013 年海外進出予定。

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「傍(かたわら) ~3月11日からの旅~」

伊勢 真一 監督 115分

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テレビ番組のように情報が盛られているわけでもなく、感動を描いているわけでもない。
記録というよりも私的でいびつな記憶のようなもの

2011年3月11日、東日本大震災後、宮城県亘理町に暮らす友人のミュージシャン、
苫米地サトロの安否を訪ね、カメラの旅は始まった。

以来毎月11日、「月命日」の前後に、 監督は仲間を誘って、
宮城・亘理町とやはり友人の暮らす福島・飯舘村に通い続ける。

津波による犠牲者が多数出た亘理町で、苫米地サトロは役場前のプレハブで、
妻の圭たちとFM放送局「あおぞら」を開設し、町民に情報を提供する。
月命日に、声を詰まらせながらひとりひとりの名前をゆっくりと読みあげる声が耳を離れない。
この映画は「テレビ番組のように情報が盛られているわけでもなく、感動を描いているわけでもない。
記録というよりも私的でいびつな記憶のようなもの」(監督)。

被災地の、被災者の傍らでの1年を描いた作品。


いせフィルム