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ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

『1日だけのヒューマンドキュメンタリー映画祭2025』開催!
2025年11月15日(土)11:00〜/大阪市中央公会堂 地下大会議室

映画祭本番まで、あと12日!

【チケット購入方法について】
さぁ、いよいよ目前に迫った今年のヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
お越しになる日程、観たい作品はお決まりましたでしょうか。
「チケットはどうやって買うの?」というご質問を何件かいただいたので、ご紹介します。

【入場料】1日券 当日2,500円(前売2,000円) 3日通し券 当日5,000円

1日前売り券の購入方法について 

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○公式サイトより 
チケットについてのお問い合わせ

前売りチケット引換券をプリントアウトして、受付にお渡しください。
前売り料金でご入場いただけます。

・または、下記の電話、ファックス、メールでご予約をしていただけます。
お越しになられる日程、枚数をお伝えください。
ご来場の際に受付にてお名前を仰っていただければ、こちらも前売り料金でご入場いただけます。

TEL:080-6180-1542
FAX:06-6945-1177
メール:info@hdff.jp

チケットについてお問い合わせはメールフォームから送ることができます。


みなさまにお会いできる事、お待ちしております。
よろしくおねがいします。
ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
【今年のパンフレットが完成しました!】

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ということで、先日は配送作業を行いました。
当映画祭の協賛企業の皆様、関西の映画館の皆様、もちろん今まで当映画祭にお越しくださった皆様にもお送りしました!

まもなく、みなさまのお手元にお届けできます。
映画祭の魅力が詰まっていますので、開催に先駆けてご覧いただければ幸いです。
そして何より、今年は今現在、日本の最高峰の作品が一堂に集まりました。
どの日程も、どの作品も、見逃せないものになっています。

映画祭当日、会場でみなさまにお会いできる事をスタッフ一同、心よりお待ちしております。

スタッフ:浦方
映画祭本番まで、あと14日!

ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
監督からのメッセージ⑨】
「うたごころ」《2012 年版》 榛葉 健監督


「うたごころ」《2012 年版》(112分) 
8月31日(土) 10:00~

映画「うたごころ」は、被災地の宮城県南三陸町と気仙沼市を舞台に、
女子高校生たちの“再生の日々”を描いた映画です。
商業映画のように宣伝でブームを作ることをしない手作りの映画でありながら、
facebookなど草の根でつながる皆様の応援で、今や日本中や海外にまで広がっています。
その中で2度上映させて頂いた地元・気仙沼での上映会は、この映画の役割を考える上で大変意味の深い場でした。

今年3月の《2012年版》上映会。
司会の女性は地元気仙沼出身。
お母さんとご兄弟を津波で亡くされていました。
彼女はこの上映会を主催された大手流通イオンの気仙沼店の従業員で、通勤の往復、一人で車に乗っている時に何度も2年前のことが蘇り、涙が止まらなくなる、と仰いました。

「自分はなぜ、2人を救えなかったのかと、いつも思うんです…」

話を聞かせて頂いたのは移動中の車中。
気丈に語りながらハンドルを握る彼女を見て、この上映会は、主に仮設住宅からお出で下さる地元の皆さんに向けた上映会であると同時に、彼女のための上映会でもあるのだと思いました。

そして上映開始。
初めて「うたごころ」を見た彼女は、《2012年版》のハイライトとも言える、あるノーカットの場面で、ポロポロと涙をこぼしながら、“確かなもの”を感じたそうです。

絶望の中にあるかすかな希望をたぐり寄せる、心の動き。

それは2年間、痛みを抱え続ける彼女自身による、能動的な「動き」です。
映画が何かを「与えた」わけではなく…。

彼女は、仰いました。

「『うたごころ』に救われました。
“あの場面”でボロボロと涙が止まらなくなったのは、悲しいといった感情ではないと思います。
一言では言い表せない感情が湧いてきました」


映画を 見ただけで、彼女を取り巻くすべてが解決するわけではありません。
ただ、人の心は、絶望と希望の間を振り子のように行き来しながら、人生の諸々を、ゆっくりと受け入れていくのかもしれません。

震災の発生から2年を過ぎ、今、当事者の方々にドキュメンタリー映画が果たせる役割があるとすれば、その“振り子”を少しでも「生きる方向」に向かって行けるように、きっかけをお届けすることではないかと思います。


今回、「うたごころ」シリーズを毎年、真っ先に披露させて頂いている《阿倍野》に戻って来て、思います。

「震災に限らず、今を生きることが苦しいと感じている全ての人に、この映画を贈ります」

去年、阿倍野の大ホールがほぼ満席のお客様で埋め尽くされ、会場中が涙と感動に包まれました。
1年ぶりの大阪。映画祭ディレクターとしても、悲願の満席を皆さんと一緒に作りたいです。

ぜひ「うたごころ」を信じて、奇跡の時を見届けて下さい!

★上映後、映画に登場する合唱グループ「human note」のコンサートもあります。
気仙沼上映会以来のコラボ。ぜひお出で下さい。

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公式サイト

facebookページ


榛葉 健(監督)
1963年東京生まれ。
毎日放送に在籍する映画監督。
社会派、歴史、自然、スポーツ等幅広くドキュメントを制作し、日本賞、アジアテレビ賞など受賞多数。
テーマは「いのち」

映画祭本番まで、あと15日!

ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
監督からのメッセージ⑧】
「傍」~3月11日からの旅~ 監督・伊勢 真一


「傍」~3月11日からの旅~ (115分)
9月1日(日) 10:00~

“東日本大震災と呼ばれるようになった災害直後、おさまりようのない胸騒ぎのまま、宮城・亘理町、福島・飯舘村に、スタッフと共に通いつめた記録だ。
テレビ番組のように、情報が盛られているわけでも、感動を描いているわけでもない。
記録というよりも、私的でいびつな記憶のようなもの・・・
 
誰に頼まれたわけでもないのに、被災地へ入れば迷惑をかけるにちがいないのに、金も無いのに何故?
「自分のことは、自分が一番よくワカラナイ」”
・・・と、完成直後、ノートに書きとめた思いは今も変わらない。

決して社会派とは言えない、私のような軟派な創り手が、被災地へ向かい、カメラを回すことにも、きっと意味があると、意気地無しが精一杯気合いを入れて創った「屁の突っ張り」のようなドキュメンタリーです。
阿倍野の映画祭では、二度目の上映になりますが、もう観た、という方も、もう一度ぜひ観てほしいと思いプログラムしました。

ドキュメンタリー映画は、社会の「窓」というだけでなく、ある時は観ているひとりひとりの「鏡」でもあるように思う。
「傍(かたわら)」も「窓」であり「鏡」である映画だと私は思っています。

現在進行形の状況の中で、今も自主上映に取り組んでいるので、応援よろしくお願いします。

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いせフィルム


伊勢 真一(監督)
1949年東京生まれ。
答えよりも、問いを持ち続けたいと、幅広くドキュメンタリーを手がける。
映画祭本番まで、あと16日!

ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2013
監督からのメッセージ⑥】

「奈緒ちゃん」監督・伊勢 真一

「奈緒ちゃん」(98分) 
8月30日(金) 15:30~

「不惑」

夏の一日、横浜市郊外の通い慣れた道を、スタッフと共に姪っ子の奈緒ちゃんの家に向かいました。
てんかんと知的障害を持つ、「奈緒ちゃん」の撮影を始めて、もう33年になります。
まだ撮り終えません。

この日は、奈緒ちゃんの40才の誕生日、「不惑(ふわく)」です。
私の姉、奈緒ちゃんのお母さんも、今年5月で70才。
二人だけのささやかな誕生祝いをすると聞き、撮影することにしたのです。
何事にも用意周到でない私は、当日になって、バースデイプレゼントを忘れていることに気づき、慌てて近くのスーパーマーケットに立ち寄りました。
洋品売り場で見かけた、バーゲンのアロハシャツが一目で気に入りゲット、「沖縄で買って来たんだ・・・」とホラを吹き、おおいにもったいぶってプレゼントした。
奈緒ちゃんはピンク色、お母さんはグレー、二人ともとてもよろこんでくれました。

誕生祝いのメインディッシュは、奈緒ちゃん得意の料理「春巻き」。
ここのところ、週に一度は「春巻き」を創っていると言うだけあって、なかなか腕を上げたみたいだ。
狭い台所で、母子二人たっぷり汗を流しながら「春巻き」を揚げているシーンを、“映画のおじさんたち”も汗だくになって、隅っこにへばりつき必死で撮影した。
ふと、私はこおいう撮影が、こおいうドキュメンタリーが、性に合っているのだろう・・・と思った。
“こおいう”というのは、「普通」のひとりひとりの、「普通」のひとときひととき、という感じだろうか。

意を決して被災地へ向かい、その記録を撮ることも必死になってやるけど、「普通」の魅力に心動かされ夢中になってしまうのが、私にとってのドキュメンタリーを撮りたいと思う一番の動機、ということだ。
もちろん、被災地あるいは戦場などで、ドキュメンタリーを撮ることの背景の動機は、その「普通」が、揺らぎ破壊されることへの哀しみや怒りであることは、充分にわかりつつですが。
臆病者だから、コワイところは苦手で居心地がいいところが好き、というだけかもしれないが、ドキュメンタリストには、不向きな性格かな?

「奈緒ちゃん」と「お母さん」の二人きりの誕生祝いは、とても居心地がよかった。
美味しいものを食べ、歌を唄い、笑いに笑い・・・「しあわせが写っている」と、今は亡き、映画『奈緒ちゃん』の初代カメラマン瀬川順一さんが、フィルムを観ながら呟いた言葉を久しぶりに思い出した。

ひとときの「しあわせ」。
「しあわせ」って、いいですね。

奈緒ちゃんは「不惑」。
仲間たちとグループホームで暮らし、福祉施設「ぴぐれっと」で働き、時々、この日のように実家に帰って来る。
「不惑」をとおの昔に過ぎ、まだまだ惑いっぱなしの私は、まだまだ「奈緒ちゃん」を撮り続けるのです。


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いせフィルム

伊勢 真一(監督)
1949年東京生まれ。
答えよりも、問いを持ち続けたいと、幅広くドキュメンタリーを手がける。