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ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

『1日だけのヒューマンドキュメンタリー映画祭2025』開催!
2025年11月15日(土)11:00〜/大阪市中央公会堂 地下大会議室


『子供たちの涙 ~日本人の父をさがして~』
(49分) 


監督:砂田 有紀
上映日時:8/30(日) 10:00-

IMA international Movie Awards 2014 のShort documentary 部門でGold Award 受賞

第二次世界大戦中のインドネシアで、軍人・軍属の日本人男性とインドネシア系オランダ人女性の間に生まれた混血の子たち。終戦後、父が日本に引き揚げ、母の国オランダへ渡った彼らは「敵国の子」と蔑まれた。自分は何者なのか、望まれて生まれてきたのか……。その答えを知るためにも、日本にいる父にひと目会いたい想いが募った。
一人の日本人元兵士が協力を名乗り出た。彼の元に寄せられた父親探しの依頼状は、百通を越えた。実際には、その何倍もの涙の物語があったことだろう。時は残酷にも流れ、戦後七十年、かつての子供たちもすっかり年老いた。その大半は、父が日本人であること以上は何も知らされないまま……。
日本人すらも知らなかった、終わらない戦後を追った渾身のドキュメンタリー。
 
監督は、英国での第3回帝国戦争博物館短編映画祭、第12回チチェスター短編映画祭でともにベストドキュメンタリー賞を受賞した砂田有紀。「子供たちの涙~日本人の父を探し求めて~」は、インドネシア・ジャカルタで開催されたIMA国際映画賞2014 短編ドキュメンタリー部門で金賞に輝いた。


~背景~
インドネシア共和国は、1602年のオランダ東インド会社設立を機に、長らくオランダの占領下にあり「オランダ領東インド」と呼ばれていた。1941年12月8日、日本は太平洋戦争に突入。1942年3月9日、蘭印軍は日本軍に無条件降伏。以降、1945年8月15日終戦まで、日本占領下で、捕虜のみならず、民間のオランダ人住民も抑留所での生活を強いられた。長い植民地支配を経て大勢いた混血のインドネシア系オランダ人たちは、反日言動がない限り日常の生活を送っていた。地上戦がほとんどなかったこの国では、生活のために働く彼女たちと軍人・軍属の日本人男性が日常的に知り合うことができた。そして、多くの子供が誕生。終戦後、父は帰国。残された子供たちはそれぞれが数奇な運命を辿ったが、公式な調査はこれまでにない。インドネシア独立戦争(1945-1949)を期に、追いやられるようにオランダ本国へ渡った母親と子供たち(オランダの日系二世)がこの作品の主人公である。




-- 監督プロフィール
砂田 有紀
同志社大学在学時、カリフォルニア大学アーバイン校映画学科に交換留学。卒業後、米系テレビ局に就職。その後、ロータリー奨学生としてロンドン大学修士課程でドキュメンタリー製作を学ぶ。人種問題を描いたショートフィルム「Footbridge」で英国チチェスター国際映画祭ベストドキュメンタリー賞を受賞。日英退役軍人の和解を描いた「Dear Grandfather, I am in England.」(邦題「兵隊だったおじいちゃんへ」でロンドン帝国戦争博物館映画祭ベストドキュメンタリー賞受賞。BBC特派員ファーガル・キーンがインパール作戦について書いたノンフィクション「Road of Bones」(白骨街道)、アルジャジーラTVのドキュメンタリー「Burma Boy」のリサーチャー/取材同行を手がける。元兵士の取材を重ねる中、7年前にオランダの日系二世の話に出会い作品製作を決意。



-- 映画祭HP 作品紹介
 
 
 
 

ひめゆり


『ひめゆり』(130分)
監督:柴田 昌平
上映日時:8/29(土) 18:30-
キネマ旬報ベスト・テン<文化映画>第1位、JCJ<日本ジャーナリスト会議>特別賞、文化庁映画賞<文化記録映画部門>大賞、日本映画ペンクラブ<文化映画部門>ベスト1、高崎映画祭特別賞 など


太平洋戦争末期に、沖縄では日本軍と米軍による住民を巻き込んだ地上戦が展開されました。15歳~19歳の女学生222名が急きょ看護要員として動員されます。のちに「ひめゆり学徒隊」と呼ばれるようになった少女たちです。テニス部やバレー部で汗を流し、歌い、学園生活を送っていた少女たちの日常が一変します。赤十字の旗が立つ病院へ配属されるものと思っていましたが、そこは砲弾の飛び交う戦場でした。暗い壕の中で、負傷した日本兵の看護をはじめ手術の手伝い、死体処理まで命じられます。約三ヶ月の間に123名が戦死。戦後長く沈黙を保っていた生存者22名が、戦場の体験と亡き友への想いを自らの言葉で綴る、初の長編ドキュメンタリーです。


「ホウキ星が出たら、また 『戦世(いくさよ)』 が来る」 と、親から言い伝えられたひめゆり学徒がいました。ホウキ星とは、70年周期でやってくる彗星のこと。「70余年も経つと、戦争を体験した人たちも亡くなり、指導者が戦争を美化する。私の親たちが言ったことは、それを戒めようとしているのだと思います。」
この言葉が現実味を帯びつつある今 ・・・。ひめゆりの生存者の記憶を受け取った私たちは、どのように次の世代に継いでいくのか。10年後、20年後も永く上映を続けていきます。


-- 監督プロフィール

柴田 昌平(しばた しょうへい)
1963年東京生まれ。映像作家。初監督作品「ひめゆり」はキネマ旬報ベストテン1位など8冠を受賞。ドキュメンタリー番組も数多く制作し海外での受賞作も多い。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/himeyuri

ゆきゆきて、神軍


『ゆきゆきて、神軍』
監督:原 一男
上映日時:8/29(土) 15:00-
日本映画監督協会新人賞、ベルリン国際映画祭カリガリ映画賞、パリ シネマ・デュ・レール映画祭グランプリ、ロッテルダム映画祭批評家賞、毎日映画コンクール日本映画優秀賞 ほか


87年の日本映画界を震撼させた驚愕の作品。天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト・奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、“神軍”の旗たなびく車に乗り、今日も日本列島を疾駆する。生き残った元兵士たちの口から戦後36年目にしてはじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる…。平和ニッポンを鮮やかに過激に撃ち抜いた原一男渾身の大ヒット・ドキュメンタリー。


-- 監督プロフィール

原 一男(はら かずお)
1945年山口県生まれ。72年ドキュメンタリー映画「さようならCP」で監督デビュー。06年より大阪芸術大学映像学科教授。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/yukiyukite_shingun


鳥の道を越えて


『鳥の道を越えて』(93分)
監督:今井 友樹
上映日時:8/29(土) 13:00-
平成26年度文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞
第88回キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門第1位
第2回グリーンイメージ国際環境映像祭 グリーンイメージ賞
第56回科学技術映像祭内閣総理大臣賞


67年前に失われた「カスミ網猟」の世界・・・。
自然と文化の関係を問い直す、鳥と人をめぐるドキュメンタリー。
北から南へ、南から北へと季節毎にたくさんの渡り鳥が日本に飛来する。かつては、空を真っ黒に埋め尽くすほどの大群が飛び交っていた。しかし近年その光景を目にすることはない。それはなぜだろう。
映画の舞台は監督・今井友樹の出身地、岐阜県東白川村。あるとき祖父・今井照夫から、「昔、あの山の向こうに“鳥の道”があった」という話を聞かされる。さらにカスミ網猟とよぶ鳥猟によって、その鳥を捕まえ食べていたという。どうして?なぜ?どうやって?・・・祖父の語る内容が理解できない監督は、 “鳥の道”を探し求めて旅にでる。
渡り鳥の大群が渡っていた時代、村では「カスミ網猟」という鳥猟が行われていた。なぜカスミ網が昭和22年に禁猟になったのか、など、旅の過程で生まれるひとつひとつの疑問を丹念に追っていく。
失われた鳥猟と食文化の記憶を掘り起こす旅。それはわたしたちが意識しなくなった“限りある自然や他の生き物とどう向き合うか”という根源的なテーマへといざなっていく。


-- 監督プロフィール

今井 友樹(いまい ともき)
1979年岐阜県生まれ。日本映画学校卒業後、民族文化映像研究所に入所。本作で劇場公開初監督を務める。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/torinomichiwokoete


『イラク チグリスに浮かぶ平和』(108分)
監督:綿井 健陽
上映日時:8/29(土) 10:00-
FIPA(国際テレビ映像フェスティバル)特別賞
ー Young Europeans Jury Special Prize
第6回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル 大賞


大量破壊兵器保有を口実に、2003年3月の米英軍によるバグダッド空爆から始まったイラク戦争。これまでに10万人以上のイラク人が命を奪われた。2011年にオバマ米大統領が「イラク戦争終結」を宣言し、米軍はイラクから撤退したが、いまなお混乱は続き、2014年8月に米国はイラク北部を再び空爆した。おびただしい死者と引き換えに、イラクの人々が時折抱いた希望は浮かんでは消え、“イラクの春”は、砂塵と爆音のかなたにかすむ。日本も支持した戦争は何をもたらしたのか?

2013年3月、ジャーナリストの綿井健陽は、これまで出会ったイラク市民の写真を手にバグダッド市街を走り回っていた。開戦前夜、空爆、米軍による制圧と占領、宗派抗争、爆弾テロ……様々な局面を取材し続けてきた綿井。かつての少女は大人になり、ともに戦火をくぐりぬけ、親交を深めた友は命を落としていた。開戦当時三十代だった綿井自身が不惑を過ぎた。生き残ったイラクの人々は、終わることのない戦乱に疲れ果てていた。それでもなお、「戦争の日常」を懸命に生きる彼らの姿と表情と言葉を映像に刻みつける。


-- 監督プロフィール

綿井 健陽(わたい たけはる)
1971年生まれ。映像ジャーナリスト、映画監督。『Little Birds イラク 戦火の家族たち』(2005)で、ロカルノ国際映画祭2005「人権部門最優秀賞」受賞。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/iraku_chigurisuniukabuheiwa