ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ -14ページ目

ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

『1日だけのヒューマンドキュメンタリー映画祭2025』開催!
2025年11月15日(土)11:00〜/大阪市中央公会堂 地下大会議室

伊勢真一監督作品
「妻の病-レビー小体型認知症-」
「ゆめのほとり-認知症グループホーム 福寿荘-」

12月30日(水)シアターセブンにて舞台挨拶!


2015年も間もなく終えようとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

昨年の映画祭でも上映した「妻の病-レビー小体型認知症-」
今年上映した「ゆめのほとり-認知症グループホーム 福寿荘-」。
2作品が現在、大阪・十三のシアターセブンにて上映しております。

来る12月30日(水)に、伊勢真一監督が舞台挨拶を行います。
今年最後の映画上映です。ぜひ、劇場でご覧ください!


「妻の病-レビー小体型認知症-」

【上映時間】10:30~12:02(上映後 舞台挨拶予定)
詳細はこちら


「ゆめのほとり-認知症グループホーム 福寿荘-」
【上映時間】12:20~13:50(上映前 舞台挨拶予定)
詳細はこちら


2作品とも12月26日(土)~12月30日(水)まで上映中。
2016年1月2日(土)~8日(金)は、2作品を日替り上映。

いせフィルム ホームページ


『ゆめのほとり -認知症グループホーム 福寿荘-』(85分)

監督:伊勢 真一
上映日時:8/30(日) 15:00-
関西初上映


北海道・札幌市にある認知症グループホーム 福寿荘の日常をスケッチした、穏やかで、静かで、優しいヒューマンドキュメンタリー。映画は重度・軽度さまざまな認知症の人々が、それぞれの日々を共に生きる姿を淡々と映し出す。認知症についての説明等は殆ど無く、「認知症」という病を見つめる以上に「人間」を見つめ、寄り添うことを大切にした作品。認知症の人は「何もわからない、できない人」ではなく、「本人なりの思いや願い・できる力を秘めている人」「地域社会のなかで築いてきた暮らしや人生があり、今を生きている人」「日々、喜怒哀楽を共にしながら、支え合っていくパートナー」であることを、素朴な眼差しで丁寧に描き出す。認知症のこと、そのケアのこと、そして「生きる」ということ。何気ない一言やワンシーンに、耳を澄ませてみてください。


-- 監督プロフィール

伊勢 真一(いせ しんいち)
1949年東京生まれ。『奈緒ちゃん』『えんとこ』から『風のかたち』『大丈夫。』などまで、長年にわたりヒューマンドキュメンタリー映画を中心に製作。様々な人の日常を温かい眼差しでほのぼのと映し出す作風で知られる。近作は『傍(かたわら)~3月11日からの旅~』(2012)、『小屋番 涸沢ヒュッテの四季』(2013)、『シバ 縄文犬のゆめ』(2013)、『妻の病-レビー小体型認知症-』(2014)など。2013年「日本映画ペンクラブ功労賞」受賞。翌年2014年には「シネマ夢倶楽部賞」を受賞。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/yumenohotori

みんなの学校


『みんなの学校』(106分)
監督:真鍋 俊永
上映日時:8/30(日) 12:30-


大空小学校がめざすのは、「不登校ゼロ」。ここでは、特別支援教育の対象となる発達障害がある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。ふつうの公立小学校ですが、開校から6年間、児童と教職員だけでなく、保護者や地域の人もいっしょになって、誰もが通い続けることができる学校を作りあげてきました。
すぐに教室を飛び出してしまう子も、つい友達に暴力をふるってしまう子も、みんなで見守ります。いまでは、他の学校へ通えなくなった子が次々と大空小学校に転校してくるようになりました。

このとりくみは、支援が必要な児童のためだけのものではありません。経験の浅い先生をベテランの先生たちが見守る。子供たちのどんな状態も、それぞれの個性だと捉える。そのことが、周りの子供たちはもちろん、地域にとっても「自分とは違う隣人」が抱える問題を一人ひとり思いやる力を培っています。
映画は、日々生まれかわるように育っていく子供たちの奇跡の瞬間、ともに歩む教職員や保護者たちの苦悩、戸惑い、よろこび・・・。そのすべてを絶妙な近さから、ありのままに映していきます。
そもそも学びとは何でしょう?そして、あるべき公教育の姿とは?大空小学校には、そのヒントが溢れています。みなさんも、映画館で「学校参観」してみませんか?


-- 監督プロフィール

真鍋 俊永(まなべ としなが)
1969年徳島県生まれ。1991年関西テレビ入社。現在、報道局報道センターに所属。「みんなの学校」はテレビ番組、映画としても初演出の作品。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/minnanogakkou


『子供たちの涙 ~日本人の父をさがして~』
(49分) 


監督:砂田 有紀
上映日時:8/30(日) 10:00-

IMA international Movie Awards 2014 のShort documentary 部門でGold Award 受賞

第二次世界大戦中のインドネシアで、軍人・軍属の日本人男性とインドネシア系オランダ人女性の間に生まれた混血の子たち。終戦後、父が日本に引き揚げ、母の国オランダへ渡った彼らは「敵国の子」と蔑まれた。自分は何者なのか、望まれて生まれてきたのか……。その答えを知るためにも、日本にいる父にひと目会いたい想いが募った。
一人の日本人元兵士が協力を名乗り出た。彼の元に寄せられた父親探しの依頼状は、百通を越えた。実際には、その何倍もの涙の物語があったことだろう。時は残酷にも流れ、戦後七十年、かつての子供たちもすっかり年老いた。その大半は、父が日本人であること以上は何も知らされないまま……。
日本人すらも知らなかった、終わらない戦後を追った渾身のドキュメンタリー。
 
監督は、英国での第3回帝国戦争博物館短編映画祭、第12回チチェスター短編映画祭でともにベストドキュメンタリー賞を受賞した砂田有紀。「子供たちの涙~日本人の父を探し求めて~」は、インドネシア・ジャカルタで開催されたIMA国際映画賞2014 短編ドキュメンタリー部門で金賞に輝いた。


~背景~
インドネシア共和国は、1602年のオランダ東インド会社設立を機に、長らくオランダの占領下にあり「オランダ領東インド」と呼ばれていた。1941年12月8日、日本は太平洋戦争に突入。1942年3月9日、蘭印軍は日本軍に無条件降伏。以降、1945年8月15日終戦まで、日本占領下で、捕虜のみならず、民間のオランダ人住民も抑留所での生活を強いられた。長い植民地支配を経て大勢いた混血のインドネシア系オランダ人たちは、反日言動がない限り日常の生活を送っていた。地上戦がほとんどなかったこの国では、生活のために働く彼女たちと軍人・軍属の日本人男性が日常的に知り合うことができた。そして、多くの子供が誕生。終戦後、父は帰国。残された子供たちはそれぞれが数奇な運命を辿ったが、公式な調査はこれまでにない。インドネシア独立戦争(1945-1949)を期に、追いやられるようにオランダ本国へ渡った母親と子供たち(オランダの日系二世)がこの作品の主人公である。




-- 監督プロフィール
砂田 有紀
同志社大学在学時、カリフォルニア大学アーバイン校映画学科に交換留学。卒業後、米系テレビ局に就職。その後、ロータリー奨学生としてロンドン大学修士課程でドキュメンタリー製作を学ぶ。人種問題を描いたショートフィルム「Footbridge」で英国チチェスター国際映画祭ベストドキュメンタリー賞を受賞。日英退役軍人の和解を描いた「Dear Grandfather, I am in England.」(邦題「兵隊だったおじいちゃんへ」でロンドン帝国戦争博物館映画祭ベストドキュメンタリー賞受賞。BBC特派員ファーガル・キーンがインパール作戦について書いたノンフィクション「Road of Bones」(白骨街道)、アルジャジーラTVのドキュメンタリー「Burma Boy」のリサーチャー/取材同行を手がける。元兵士の取材を重ねる中、7年前にオランダの日系二世の話に出会い作品製作を決意。



-- 映画祭HP 作品紹介
 
 
 
 

ひめゆり


『ひめゆり』(130分)
監督:柴田 昌平
上映日時:8/29(土) 18:30-
キネマ旬報ベスト・テン<文化映画>第1位、JCJ<日本ジャーナリスト会議>特別賞、文化庁映画賞<文化記録映画部門>大賞、日本映画ペンクラブ<文化映画部門>ベスト1、高崎映画祭特別賞 など


太平洋戦争末期に、沖縄では日本軍と米軍による住民を巻き込んだ地上戦が展開されました。15歳~19歳の女学生222名が急きょ看護要員として動員されます。のちに「ひめゆり学徒隊」と呼ばれるようになった少女たちです。テニス部やバレー部で汗を流し、歌い、学園生活を送っていた少女たちの日常が一変します。赤十字の旗が立つ病院へ配属されるものと思っていましたが、そこは砲弾の飛び交う戦場でした。暗い壕の中で、負傷した日本兵の看護をはじめ手術の手伝い、死体処理まで命じられます。約三ヶ月の間に123名が戦死。戦後長く沈黙を保っていた生存者22名が、戦場の体験と亡き友への想いを自らの言葉で綴る、初の長編ドキュメンタリーです。


「ホウキ星が出たら、また 『戦世(いくさよ)』 が来る」 と、親から言い伝えられたひめゆり学徒がいました。ホウキ星とは、70年周期でやってくる彗星のこと。「70余年も経つと、戦争を体験した人たちも亡くなり、指導者が戦争を美化する。私の親たちが言ったことは、それを戒めようとしているのだと思います。」
この言葉が現実味を帯びつつある今 ・・・。ひめゆりの生存者の記憶を受け取った私たちは、どのように次の世代に継いでいくのか。10年後、20年後も永く上映を続けていきます。


-- 監督プロフィール

柴田 昌平(しばた しょうへい)
1963年東京生まれ。映像作家。初監督作品「ひめゆり」はキネマ旬報ベストテン1位など8冠を受賞。ドキュメンタリー番組も数多く制作し海外での受賞作も多い。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/himeyuri