【2014作品紹介】『美しいひと』 | ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

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2017年6月24日(土)〜25日(日) 阿倍野区民センター 大ホール

『美しいひと』(116分)
監督:東 志津
上映日時:8月22日(金) 15:00~




1945年8月、アメリカによって日本に、ふたつの原子爆弾が投下されました。
ひとつは広島、ひとつは長崎に―

あのきのこ雲の下にいた人たちがどのように命を奪われ、どのように傷つき、どれだけの被害があったのか、その悲惨な歴史の一片は、今日まで多くの芸術作品によって語り継がれ、表現されています。

しかし、原爆が落とされたその瞬間の出来事に注目する作品は数多くあっても、生き残った人々の“その後の人生”に触れるものはあまり多くはありません。
原爆を体験した人たちには、原爆の後にも、長い長い人生がありました。
ある人は、家族を失って天涯孤独となり、生活の糧を得るために必死で働きました。
ある人は悲惨な光景のトラウマに苦しみながら、辛い記憶とともに戦後を生きていました。
日本に原爆が投下されてから69年。
あの惨禍を生き抜いた最後の世代の人たちが今、人生の最終章を迎えています。
彼らはあの日、何を見たのか、原爆後の人生をどう生きたのか。
日本人被爆者だけでなく、今まであまり語られることのなかった韓国人被爆者や
長崎の捕虜収容所で被爆したオランダ人元兵士らとの対話を通して、
戦争とは何か、人間とは何かに迫る渾身のドキュメンタリーです。

監督プロフィール ----------
東 志津(監督)
1975年東京都出身。大学卒業後、映像の世界へ。
2007年「花の夢ーある中国残留婦人ー」で長編デビュー。