【2014作品紹介】『波伝谷に生きる人びと』 | ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

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2017年6月24日(土)〜25日(日) 阿倍野区民センター 大ホール

『波伝谷に生きる人びと』(134分) 監督:我妻 和樹
上映日時:8月22日(金) 18:00~


・第13回山形国際ドキュメンタリー映画祭「ともにある Cinema with Us 2013」出品
・第28回福岡アジア映画祭参加決定
・関西初上映




宮城県南三陸町の海沿いに位置する戸数約80軒の波伝谷(はでんや)集落。
本作は、東日本大震災の津波により壊滅したこの小さな漁村に生きる人びとの、震災前の日常を追ったドキュメンタリー映画である。

物語は2008年の3月に始まり、漁業者たちの日々の仕事や地域の年中行事、そこでの多様な人間関係などが、ゆったりとした土地の空気とともに描き出されていく。過疎化が進みながらも豊かなくらしを育んできた波伝谷の人びとの時間と、そこに寄り添う作者自身の時間。二つの時間が重なりながら、物語はやがて2011 年の3月11 日へと向かっていく・・・。

「人が生きている限り、人の営みは続いていく。」
製作に約6年(映画製作以前の期間を含めると9年)の歳月を費やし、作者の青春の全てを注いだ本作は、2013年8月15日に行われた波伝谷での試写会をもって完成となり、同年10月に行われた第13回山形国際ドキュメンタリー映画祭の「ともにある Cinema with Us」にて初公開となった(初公開時128分)。現在は宮城県沿岸部10箇所での縦断上映を展開中。
震災を経験した日本人に贈る入魂の一作である。

監督プロフィール ----------
我妻 和樹 (監督)

1985年宮城県白石市出身。
2004年に東北学院大学文学部史学科に入学。
2008年の卒業とともに映画製作を開始