自分の愛車、アーリーショベルは、「傑作」と言いたい。
だからこその、愛車です。
愛車を褒められないで、どうします・・・!?
愛情を注げられないなら、もはや愛車とは言えません。
・・・
(おいおい、一体何があったんだ・・・!?)
と、思われる人もいるかも知れません。
詳しくは伏せておきますが、自分の愛車アーリーを作ってくれた、Hさんの元で・・・
一台のカスタムエボが製作中とは、以前申した通りです。
まず・・・そのオーナーらしき人物が、もう優柔不断のブレブレで・・・(汗)。
今現在、カスタムエボを作ってるさなかに、他の車輌に目移りしてしまう始末。
例えエボが完成して、納車されても、たかが数年で手放す未来が、容易に想像出来る。
そして、そういう状況下で作られたバイクは・・・
ビルダー渾身の一台・・・と、果たして呼べるのか。
そんなオーナーのために、気持ちを込めて作り上げるなんて、出来るのだろうか。
もう一つ。
どうやら、新たにショベルの製作依頼があったらしく。
詳しく聞くと、何やら自分のアーリーに、少なからずの影響を受けたらしい。
(自分も、こんな感じのショベルが欲しい)
ってトコらしい。
そのオーナー・・・年齢性別は伏せますが。
なんか、この人も優柔不断で、ブレブレらしい。
周囲のバイク仲間から・・・
(リジッドは辞めた方が良い)
(ハンドクラッチにしておいた方が良い)
(セルモーターは付けた方が良い)
・・・などと、自分のバイクじゃあるまいし、ガヤガヤと言ってくるらしい。
しかも、そう言われた本人は、ブレブレ全開なので、すぐ気持ちが揺らいでしまうそうで。
この人も、前述の人と同じ。
一貫した強い意志が、著しく欠如している。
周囲の雑音に、簡単に迷わされてしまう。
・・・
言っちゃ悪いかも知れないが、そういう人は・・・
カスタム車輌をオーダーするに、相応しくない気がするね。
すぐ流されるのだから、納車後だって流されるかも知れない。
(失敗した・・・こうしておけば・ああしておけば良かった)
そういう後悔する姿が、容易く想像できる。
かたや、俺の愛車、アーリーショベル。
今日は快晴、しかも夏日ときた・・・♪
庭先で、ちょっと洗車でもしよう。
特に、車輌の下半分を重点的に。
アワアワの洗剤を噴射して、ブラッシングして・・・
ケルヒャーで流して・・・
いや・・・とにかく暑いですからね。
自分もタンクトップで、汗かきながらの洗車です。
一応、ブラッシングをしたので、多少は油汚れも落ちたと思うけど。
で、この・・・
Hさんの、「渾身の一台」・・・と、胸を張って言える、アーリーショベル。
「駄作」か「傑作」かを問われれば・・・
間違いなく「傑作」と、堂々と言える。
Hさんも、力作と自認してるし、実際クオリティを見てもそれは納得である。
このアーリーの製作段階で・・・
『ここは、どうする・・・これは、どうする・・・?」
・・・といった、いくつかの選択肢はあったけど、まず迷う事は無かった。
リジッドフレーム・ロッカークラッチ・セル無し
で、大事なのは、排気量。
一切迷う事なく、初志貫徹の1340cc一本でした。
これが仮に・・・
(1340ccのショベルは、探さないと見つからない。代わりに1200ccのショベルなら、すぐ用意出来る。)
・・・のだとしたら!
自分は最初から1340ccを希望しているので、ここで1200ccへと変更するのはあり得ない。
「時間がかかっても構わない。1340ccでお願いします」
ただ、それだけの話。
実際は、エンジンはすぐ見つかりましたけどね。
次、フレーム。
結果的に、幸運に恵まれ、ナックル純正フレームを採用する事になりまして。
正真正銘、リジッドフレームでございます。
そこで仮に・・・
(乗り心地が心配なら、サス付きフレームも考えてみては?)
・・・などと言われて、「じゃあ、サス付きで」などと靡く自分ではない。
例え止められても、「俺は初志貫徹のリジッドフレームで!!」と言っておしまい。
乗り心地・・・!?
良い訳ないじゃん(笑)
(・∀・)
じゃあ・・・だからと言って、サス付きにしておけば良かった・・・などと!!
後悔など、するはずもない!!
次、ロッカークラッチ。
まぁ・・・乗りこなすまで、苦労しました。
きっと、自分が鈍かったからでしょう。
でも、ドンくさいながらも、練習に練習を重ね・・・
納車後、マシントラブル時を除き、エンストはしてません。
これも、最初から自分で決めていた事。
ロッカークラッチで・・・!!というね、強い意志がありました。
苦労はしましたが、不思議と挫折する事もなく。
「・・・必ず乗りこなして見せる」
という強い意志が働いていました。
全て、自分で決めた、愛車の仕様です。
厳密には、ハンドルバーとシーシーバーの高さで、Hさんと自分の意見が割れましたが。
これも自分の「こうしたい」という意志を、Hさんに汲んでもらう形となり。
現在のハンドルバーとシーシーバーの高さになりました。
要は・・・
上述のブレブレ二人衆と、自分との決定的な違いは・・・
「揺るがない意志」
・・・が、あるかないかの違いです。
Hさんも、そう言ってる。
俺のアーリーは、実に作りやすかったけど、今回はちょっと・・・
・・・などとビルダーに、そう言わせてしまっては、ダメだよね。
確かに。
自分の時の、Hさんの製作意欲と、今回の製作意欲・・・
ここに大きな隔たりがあり、結果、完成時のクオリティに影響する。
そもそも、カスタムハーレーをオーダーする事自体、そう多くはない事です。
迷ってはいけないし、ましてや作ってる最中に、「やっぱり違うように作って・・」とか、言っちゃいけない。
オーナーが迷ってはいけない。
そういえば、Hさんは自分を案じて、二、三回、排気量の確認をしたっけ。
1340ccは、キックが重たいですから。
1200だと、キックがラクですよ・・・と。
・・・本当に1340ccで、良いんですね!?
確かに、二、三回、念を押された覚えがある。
万が一にも、「1340のキック、重い!・・・1200にしておけば良かった」という・・・
悔恨の念を心配しての事。
大丈夫。
その都度、即答してきたけど、一度も後悔していない。
改めて言う。
1340ccで、つくづく良かった・・・!!
1200ccにしてたら、後悔しかしなかった。
ここまで愛せなかったかも知れない。
リジッドフレームも、ロッカークラッチも、そう。
好きなようにオーダーして、それに全て応えてくれたHさん。
自分の愛車の事を、こう言うのも、ナンですが・・・
こうして「傑作」と呼べる一台が、出来上がるのだと思う。