アーリーショベルのエンジンオイル交換です。
何しろ、ヘッドを降ろして、シリンダーも抜きましたからね。
結果、単に元通りに復元した・・・からと言って、エンジンオイルに影響が出ない訳がありません。
要は、再び、ピストンリングとシリンダーの「アタリ」が出るまでの間、スラッジが出るので。
今回ばかりは、距離だけを目安にしたオイル交換は、当てはまらない。
そんな訳で、早速準備していきます。
オイルキャップを開けて、段ボールで作った「バイパス」を設置。
画面左上、大きなオイル注入口が見えます。
XLCH用のオイルキャップを使ってるので、フレッシュなオイルを注ぐのもラクチンです♪
では、いよいよオイルを抜いていきます。
流れ出てくるオイルの状態は・・・
それはもう、ヒドイ状態ですワ・・・
(;´д`)
前回交換して、まだ500kmも走っていないオイルが、この有様。
透明度は消え失せて、ギラギラとスラッジまみれのオイルが出てくる。
皆さん、どうですか・・・!?
まだ500kmしか走っていないから、と・・・
この先、このオイルで、1000kmも2000kmも走る気になりますか・・・!?
こんなオイルが、エンジン内部を、くまなく回るのですよ・・・??
まぁ・・・今回は、ちょっと特殊な事例ですが。
今回抜いたオイルは、やっぱりギラギラしていたのに加え・・・
オイルタンクの底には、スラッジがペースト状となって沈殿していました。
前回も、同様にペーストが沈殿・・・
オイルタンクには、人間で言う「動脈」と「静脈」があって・・・
タンクの、「どの位置」に動脈・静脈が位置するか、これが重要なんです。
タンクから出る動脈の位置が、タンクの一番底から出ていくとしたら、溜まるべきはずのペーストが・・・
エンジン内部へと、くまなく巡る事になります。
だから動脈出口の適正位置とは、タンクの一番底・・・ではなく、ペーストが溜まる事を見越して、ちょっと上に設ける。
そうする事で、スラッジがペースト化しても、タンクの底に沈殿して、動脈からスラッジが出ていく事はほぼない。
ビルダーのHさんは、この事を予め想定した上で、動脈の位置を底からちょっと上にした、って訳です。
その代わり、都度沈殿したペーストを処理する事になりますが。
これはもう、手間のうちに入りません。
で、実際に、そのペーストを、どう掻き出すか・どう拭き取るか。
毎回、工夫を凝らしています。
余談ですが、ワタシの「オイル交換のスパン」ですが。
他人さんより、遥かに短い・・・とだけ、言っておきます。