最近、塗装の動画を見ています。
色んな手法があり、感心しながら見ています。
我々ユーザーレベルでは、あらゆる面で及ばない。
そうでなければ、プロの人達の面目が立たない。
全てユーザーレベルで片付けば、プロの必要性が無くなる。
先日、我が愛車ショベルのタンクが塗り終わったが・・・
そこにも例外なく、プロの技術が織り込まれている。
ここまでの塗装表面、ユーザーレベルではなかなか出せない。
この、マジョーラ塗装もプロならではの難易度。
マスキングして、赤や金のラインを入れて・・・
そのままだと当然、ラインによる段差が生じ、指でなぞっても凸凹しているものだ。
そして、白く描かれたロゴも。
『目の細かいペーパーで何度も研ぎ、ポリッシュで仕上げる。』
文章で表すには、たった「一行」で済んでしまうが、実際はかなりの所要時間を費やす。
その苦労の甲斐があって、この輝きを放つまでに。
所謂「鏡面仕上げ」である。
指でなぞっても、表面はツルツル。
プロの塗装による、表面の凸凹が消え失せた状態。
これがもし、跳ね石なんかで塗装面が傷ついたら・・・
想像しただけで、どうにかなってしまいそうだ。
でも、現実は・・・
早かれ遅かれ、傷はついてしまうだろうし。
アルミ表面の至る所が、ポリッシュされているので、今は綺麗に輝いているが・・・
タンクの傷同様、どうしても「くすんで」しまう。
なるべく現状の輝きを維持していきたいけど。
そんな動画を見て、プロの存在の重要性を再認識したところで・・・
プロ・・・ではないが、自分もその精神を見習おうと思い。
ツールバッグを少々、手を加えました。
はい・・・
先日完成しました、ツールバッグです。
なにしろ、塗装動画でのプロは、途中まで塗り上げても、自分が納得いかなかったら容赦無く塗装を剥がし、やり直す。
手間を惜しまず・・・である。
自分のショベルのタンクも、まさに途中からやり直している。
Hさんの、妥協を一切許さない姿勢を、改めて垣間見た瞬間・・・。
レザークラフトのプロでもなんでもない自分だが、納得いかない場合、やり直す姿勢は見習いたい。
ただ、自分の場合、やり直す・・・というより、妥協点を見逃さず改善を試みた・・・といったほうが正しい。
上記の画像。
バッグの中には、車載工具がみっちりと詰め込まれている。
ベルトも、しっかりと閉められている。
それが災いしたのか、ある時ベルトを緩め、フタを捲ると・・・
縫い終わりの処理が甘く、「ダンゴ状」に固まってしまい、それがバッグ本体のレザーにキズを付けた。
ここで二択。
そのまま放置するか、何か対策を講じるか。
結果・・・
塗装のプロの姿勢を見習い、妥協せず対策を講じた。
こんな感じに。
フタの両端、二箇所に「充て革」を貼った。
この充て革、縫って固定しては、またまた縫い終わりのダンゴを作ってしまう。
なのでここは接着剤を使用。
これでひとまず、バッグ本体にキズはつかないだろう。
ベルトを強めに締めている事で、充て革のズレは最小限に。
あとは接着剤の「威力」を、信じるしかない。
最後に、もう一手間。
多少、コバが不揃いな気がしたので、ここも磨き直す事に。
スティックヤスリで荒削りして、トコ磨き剤を塗り込み、スリッカーでゴシゴシ磨く。
仕上げに、半艶のレザーコートを塗布。
これで数年の使用にも、耐えてくれるでしょう。
縫い目が「ほつれ」てきても、容易に修復出来るところが、レザークラフトの利点です。
で・・・肝心の「取り付け位置」はというと・・・。
限られた場所・・・、「ココか、ココ・・」くらいしかありません。
まぁ・・・前作より小さくなった事だし、何処かには取り付けられるでしょう。
(・∀・)ノ