今年度のHCAP Tokyoの活動は、まさに荒波を渡る舟でした。
新型コロナウイルス感染症の影響で、ハーバードへの渡航は中止、カンファレンスはオンライン開催となりました。
やりがいと達成感を持って、活動することができるだろうか。
私たち15期は、そんな不安に包まれました。
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(以下、企画書より抜粋)
そうじゃない。これは、チャンスなんだ。
例年の活動ができない今年だからこそ、私たちはこれまでの【枠】を超えて、やりたいことを追求できる。
そこから、私たちの「したいこと」を探す旅が始まった。
自由は苦しかった。
「何をしてもいい」ことは、「何をしてもダメ」のように感じられた。
1人がしたいことも、10人集まると決まって疑問が溢れた。
HCAP Tokyoの本質は、HNの構築なのか、面白いことを追求することなのか、社会に貢献することなのか。
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そんな葛藤の中、私たちは以下の5つの目標を設定しました。
・「きづく」こと
各自が「面白い!」と思うことを探求し、それを他のメンバーに曝け出すことで、自分と他者とを理解すること
・目標を実行に移すためのHN(Human Network)構築
多様な背景を持つ人と出会い、関わり、その繋がりを持続させること
・大学1年生として自由に創り上げる体験
こうあるべきだと固定された自分や、守るべきプライドや役割を持たない存在として、自由に何かを創り上げること
・面白いことの追求
お腹を抱えて笑っちゃうような面白さから、身を乗り出したくなる興味深い面白さまで、自分が面白いと感じることをとことん追い求めること
・社会とのつながり
社会から求められること、社会をより良い場所にすることにとらわれるのではなく、素直に「良い」と感じたことを社会に結びつけること
そして、5つの目標を叶えるため、ハーバードカンファレンス・東京カンファレンスとは別に、「独自企画」を考案しました。
独自企画は、それぞれのメンバーが面白いと思うことを詰め込んだ2週間のツアーです。
しかし、再びコロナウイルスは私たちに牙を剥きました。
宿泊企画・県外移動企画は全て中止。
予測できたことかもしれません。
が、何度も折られた心は、限界。
1年間、何をやってきたんだろう。
何もかもを、投げ出したくもなりました。
それでも。
オンライン環境を利用し、社会の変化に沿う新しい形で、各々の「面白い」を探求しました。
私たちを突き動かした原動力と、がむしゃらに渡り抜いたその航海の様子を、ここに記したいと思います。
これから、私たちがハーバードカンファレンス・東京カンファレンスとは異なる初めての試みとして企画・実施したイベントと、そこから得た学びを紹介してゆきます。
お楽しみに!
岡本琳南