Harvard Conference報告 その4~social~ | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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こんにちは、8期渉外代表の秦拓也です。

今回はハーバードカンファレンスのsocialパートについて報告します。



ハーバードカンファレンスでは、合計150人以上の学生が世界各地から集まります。出身国はアジアとアメリカに限らないです。例えば僕のルームメイトは南米のペルー出身。サーフィンの話ばかりする奴で、アジアにはこんなやつあまりいない気がします。このように、ハーバードカンファレンスはまさに、異文化の集合体なのです。

この貴重な機会を最大限利用するために、カンファレンスの一つのメインとして”social”なイベントが多数開かれています。

 例えば、プロムというものがあります。これは正装(男子はスーツ、女子はドレスなど)で夜に集まり、男子が女子を一人誘って踊るというものです。日本ではおそらくしないであろう経験。しかしダンス自体が新鮮なだけでなく、これは外人の異性と踊り明かすという滅多にない経験なのです。さすがはアメリカ、ハーバード生はもはや慣れたものでした。一方で僕はと言えば、早々に疲れ果て、脱落してしまいました。情けない限りです。

また、夜には”speed friending”というものが行われました。長机に150人が向い合って座り、一人1分で次々に喋る相手を変え、大勢と話そうというイベントです。大音量で音楽が鳴り響くなれない雰囲気の中で、限られた短い時間の中でも相互理解を図ろうとする。そこには必死で意思疎通を図ろうとする150人がいました。この企画のおかげで、互いに分かり合おうとし、より絆も深めることができました。

   最も楽しかったのは”Mr. HCAP”です。各国チームは選りすぐりの男子を選出し、ハーバードの代表者と合わせて合計30名ほどが、各々の魅力を競い合います。全部で3つのステージがあり、予選では、キャットウォーク(モデル歩きをする長い台のようなもの)の上で、10人ずつくらいで30秒間自由に踊ります。ちなみに僕は運動会のお遊戯以外で踊ったことはなかったのですが、即興でソーラン節を繰り出し、なんとか通過することができました。8期代表の御代田も魅力的なダンスにより通過しました。もちろん審査員は各国から一名ずつ選ばれた美女たちです。

 本戦は、キャットウォークを往復した上で審査員たちからの質問に答えるというものでした。そして、各々が30秒ほどパフォーマンスをします。御代田はあるメンバーへの愛を語り、大盛況でした。一方僕はといえば、ポケモンへの愛を語り、結局Mr. HCAPを受賞してしまいました。未だになぜこうなったのか、よくわからないです。しかし嬉しい限りですね。

 1日のプログラムが終わると、毎日誰かの部屋で「パーティ」が開かれます。そこで何をするのかと言えば、何十人もの学生が大音量の音楽の中でひたすら踊り、騒ぎ続けるのです。深夜1時過ぎに始まり、3時頃まで終わりません。(もちろんHCAPのプログラムとは別の、完全自由参加型のパーティです。)そこには、日中真摯に授業に向き合い、真剣に議論していた姿とは全く異なるハーバード生の姿がありました。鋭い質問を飛ばしていた彼が、彼女が、夜になると音楽に身を委ね、叫びます。アジアの大学生も、話を聞けばあまりパーティというものは経験したことが無いようでしたが、それでもノリノリで楽しげに踊り続けていました。暗く狭い部屋の中に身動きが取りづらいほど人が集中し、その熱さはとてつもなく、熱狂でした。そして翌日には再びプログラムが始まり、真面目に勉強しているのです。なんと対照的なことでしょうか。

 ある学生は「普段は毎日行く訳じゃないけど、勉強に疲れて踊りたくなったら金曜とか土曜に参加するよ。」と話します。彼らは切り替えが上手く、勉強するときは本気で勉強し、遊ぶときは本気で遊ぶのです。僕のルームメイトは帰宅後も部屋に籠もりインターンの面接の準備をずっと行っていました。

 ハーバードには素晴らしい学習の場があります。活発な授業であったり、充実した施設であったり。しかし、特筆すべきは生徒の質です。彼らは聡明かつ何事にも積極的で、しかも非常に親しみやすい人たちです。育ちのバックグラウンドも多様で、その彼らが集まる場は濃厚かつ刺激的でした。そして彼らと一緒に過ごす時間は本当に楽しかったです。そしてアジアの大学生も、勉強への意欲や英語力はもちろんのこと、人柄も魅力的であり、こんな彼らを嫌いになる人などいないであろう程でした。各国からほんとうに素晴らしい代表者が集まり、ハーバードカンファレンスは大盛況の中幕を閉じました。

 いくつかsocialなイベントをピックアップしましたが、これらは決して遊びで終わるものではありませんでした。楽しいイベントを通じて、僕らはハーバード生と、各国のアジアの学生と、強固な絆を築き上げることができました。ハーバード+アジアのトップ大学という、通常のイベントではなかなか無いような質の参加者であり、実際に将来それぞれの国を背負うような存在ばかりであったと感じました。ここで築いた絆は将来に必ずや生きる、貴重な財産となることでしょう。そして、国際交流の醍醐味がここにあるのではないでしょうか。


今回でハーバードカンファレンスの報告は最終回となります。 引き続きブログの方は更新していきます。