こんにちは、HCAP東京大学運営委員会7期です。
東京カンファレンス6日目、午前の難民ディスカッション企画についてご報告致します。
3月21日、東北訪問、群馬県大泉町の訪問を終え、和館で一泊して朝食を取った東大生、
ハーバード生は難民ディスカッション企画の会場へと向かいました。
笹川平和財団様よりご提供頂いた日本財団のビルの会議室にて、
ゲストスピーカーとして山本哲史氏(東京大学特任准教授)、
石川美絵子氏 (Secretariat, Forum for Refugees Japan (FRJ))
のお二方を迎え、本企画は催されました。
本企画では、まず両氏より日本の難民受け入れ制度や、受け入れの現状について基調講演を賜った後、
質疑応答を経て、ハーバード生と東大生の3グループに分かれ、日本における外国人の受け入れについて、
グループ毎のテーマのもと、少人数でのグループディスカッションを行いました。
ハーバード生の関心をもとにグループ分けを行い、1グループは雇用について、
残り2グループは教育についてをテーマにディスカッションを行いました。
自分は教育分野のディスカッショングループの1つでファシリテーターを務めましたが、
東大生の自分がハーバード生とディスカッションを行って、一番ユニークで興味深いと感じたことは
何と言っても両者のバックグラウンド違いから生じる意見でした。
米国に関して言えば、移民として定住を始めた人々に対する政府による言語支援プログラムの充実、
日本については、その独自の社会保障システム等、東大生、ハーバード生、
双方で自国のユニークなシステムの話が次々に議論の俎上に持ち出され、白熱した議論が各グループで行われました。
このディスカッションを通じて、ハーバード生には日本が抱える社会問題について考えてもらう機会を提供し、
東大生はハーバード生からもたらされる新たな視点をもとに、日本の現状の問題を相対化しつつ、
新たな立場から再び自国への理解を深めていくという経験の場が与えられました。
最後に、グループ毎にハーバード生がそれぞれディスカッションの成果を発表致しました。
1人1人のハーバード生が日本の社会問題について意見を発信するという機会を本年度の東京カンファレンスにおいて始めて、
本企画でハーバード生に提供し、単に学びだけに留まらず、その学びを発信する場を
ハーバード生1人1人に与えることが出来たのは本企画の大きな成果ではないかと考えております。
ハーバード生の発表の後、山本氏、石川氏より、それぞれ講評を頂き、難民ディスカッション企画は無事終了致しました。
末筆ながら、ゲストスピーカーの山本哲史氏、石川美絵子氏、
ディスカッションの会場をご提供下さった笹川平和財団様、
そしてHCAP東京大学運営委員会の活動をご支援下さった全ての方々に厚く御礼申し上げます。
HCAP東京大学運営委員会7期