礒井里衣です。
今回のテーマは「好きな本」ですが、
このテーマを聞いて私はなぜか小学生の頃に読んだ本を思い出しました。
トレーシー バレット著『緋色の皇女アンナ』です。
はっきりとした理由はないけれど、ずっと心の中に残っている本。
主人公はビザンチン帝国の皇女アンナで、
弟ヨハネスの誕生をきっかけに輝かしい生活から一転、修道院での幽閉生活をおくるこ
とになった彼女の半生をえがいた歴史ロマンです。
小学校の3、4年生の頃、図書室の先生が紹介してくださったことをきっかけに読みました。
読み始めるとどんどんストーリーに引き込まれていったことを覚えています。
表紙の絵も綺麗で気に入っていました。
当時の私には世界史の知識は全くなく、ビザンチン帝国なんて名前すら聞いたことがありませんでした。
でも、その本を読んで以来、なんとなく「ビザンチン帝国」という言葉が頭に残り、
高校の世界史の授業でビザンチン帝国が出てきたときはなぜか嬉しかったし、
世界史は苦手科目でしたが、ビザンチン帝国についてだけは興味をもって勉強できました。
私は昔一度読んだ本をまた読むということをたまにします。
一度読んだことのある本でも、また改めて読んでみると新たな発見があるんです。
世界史の勉強を一通り終えた今、久しぶりにこの本を読んでみたくなりました。
礒井里衣