こんばんは。
2010年は終わりに近づいてきていますが、
冬学期はまだまだ始まったばかりです。
今学期、僕はカフカに関する講義を受講しています。
講義で扱われた様々なエピソードの中で、特に印象に残っているのが、
カフカとマックス・ブロートの出会いに関するものです。
ブロートは、カフカの死後、遺言に背いて、彼の作品を世間に発表した作家です。
ブロートとの出会いが無かったとしたら、
カフカの作品は現在ほど世間に広まっていなかったかもしれません。
『プラハ大学に在学中、19歳のカフカはある講演を聞きにいく。
講演者の名前はブロート。同じくプラハ大学の学生で若干18歳だった。
哲学に関するブロートの講演。
しかし、カフカはその内容に納得がいかない。
講演後、ブロートに話しかける。
「ブロート君、君の講演には納得のいかない点がある」
と言ったかどうかは定かではない。
この出会いがきっかけとなり、その後二人は交友を深めていく。』
要約するとこのような話でした。
非常にカッコいい出会い方だと思います。
出会いは、チャンスをもたらしたり新たな交友関係を生んだりするだけでなく、
個人の世界観、延いては人生をも変える力を持っています。
3月に来るハーバード生との新たな出会いが、今からとても楽しみです。