HCAPはよく自分自身も成長する場だといいますが、何でだか考えてみました。そこで思ったのがHCAPの活動には様々な面や能力が求められるということです。
HCAPは一見ハーバードとの交流プログラムであるため、交流がメインなのかと思いきや一年の大半はカンファレンスを開催するための準備に使います。例えばカンファレンス中に、誰かを招待する、どこかのホテルに泊まる、どこでお食事をする、新幹線・飛行機を使う、ならば、これらはすべて事前準備が必要になってきます。そしてこのような事務処理を失敗した場合にはハーバードの本部と約束したカンファレンスが開けなくなってしまうため、それを迅速に正確に行う必要があります。ここで外部の人と連絡を取る上でのコミュニケーション能力やマナー、礼儀、タイムマネジメントなどが問われます。さらに、カンファレンスではアカデミックな議論を執り行うため、その議論の準備段階としてどのようなインプットをカンファレンス中に行うか決める際には、その分野に関する知識は必要不可欠です。
さて、いざカンファレンスが始まると、実際に行ったわけではないので、まだわからないのですが、おそらくテンションの高いハーバード生と仲良くなるためにはかなりのコミュニケーションスキルと英語力が必要でしょう。また世界一の大学に通っている彼らと対等な関係を築くにはこちらも相当な知識や自分の考えを持ち合わせていなければなりません。さらにカンファレンス中には議論を行うわけですからそこで有意義な時間を過ごし議論に貢献するためにも知見は大切です。それを認識しているからこそ私たちHCAPメンバーは日々知識を補いあい、意見を交換し、英語力を磨きあい、切磋琢磨して成長しあうのだと思います。
しかし私たちがこのように必要な能力やスキルを得るために本気でがんばれるのはHCAPという団体でが責任が伴うとという認識を共有しているからです。今年のカンファレンスを成功させなければ東大は来年は参加させてもらえないかもしれない、せっかく日本に来てくれたハーバード生に有意義な時間を提供しなければならない、たったの16人しかいないからこそ一人でも仕事をしない人がいたら回らない。そのような責任感を全員が持つからこそ、日々努力を続け、本気で向かい合うからこそ、自身の至らない点にも気づき改善していけるのだと思いました。