カンファレンス二日目 | HCAP東京大学運営委員会(HCAP Tokyo)

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こんばんは、記録係の上野です。
今日はカンファレンス二日目のことについて書きたいと思います。

この日はまず、Matthew Lee 氏による社会起業家論のレクチャーがありました。レクチャーと言っても、ハーバードカンファレンスの公的な講演としては最初のものだったため、全体的に導入としての色合いが強かったように思います。

講演では、政府や企業などの大きな組織から個人に影響を与えるという従来の矢印の向きを逆転させる、すなわち、各個人が全体の変化へのきっかけを与えるという性質こそが社会起業家の特徴であることを学びました。たとえば、2006年度ノーベル平和賞を受賞したムハンマドユヌス氏が社会起業家であることは有名です。また、子供向けTV番組セサミストリートのプロデューサーのJoan Ganz Cooney氏もそれにあたります。

セサミストリートが放映される前は、子供向けの番組などほとんどなかったそうです。ところが、この番組が作られて以降は、教育番組の制作を手がける人も増え、今や教育という分野はメディアの多くの割合を占めるようになりました。Cooney氏の功績は、良質なセサミストリートという番組を生み出したことそのものだけにあるのではなく、大勢の人が教育番組を発展させるきっかけを作った点にあるのです。

講演が終わってからは、ボストン観光に向かいました。昼食をとったのは、Quincy Market という、細長いフードコートのような場所で、ここではボストンで有名なクラムチャウダーをはじめとして、さまざまな国の料理(お寿司も売っていました)を楽しむことができます。私は、香港から来た参加者の子と一緒にご飯を食べました。アメリカは、なんといってもサイズが大きい!というわけで、二人で1つのラザニアを分けて食べたのですが、それでも本当にボリューム満点でした。

彼女とは、いろいろな話をしました。英語の勉強のことや、お互いの母国語のこと、そして恋愛についてなどなど。残念ながら私の英会話力が及ばず、言いたいことの半分も表現することはできませんでしたが、それでも楽しく会話することができました。

特に面と向かっての対話の場合、文字での表現のほかに、表情の違いやボディランゲージ、声色など、感情を伝える手段はいくらでもあります。カンファレンス中は、当たり前のようなこの事実を大いに実感することとなりました。実際、相手が他国の学生ということで少し身構えていた私ですが、ここでの食事で一気に打ち解けることができたように思います。恋愛トークでの盛り上がりは、本当に万国共通ですね。

その後は、60人ほどのHCAP参加者が6つのグループに別れ、ボストンのさまざまな名所をめぐりました。Creativeな写真を撮ろうとのことで、人文字を作ってみたり、縦に一列になってみたり、壁をよじ登っているふりをしたり……開いているはずのケーキやさんが閉店しているポイントでは、ドアをこじ開けるふりをしたりしました。同じグループの仲間とはしゃいだ、いい思い出です。

夕方にはマサチューセッツ州の議事堂を訪れました。議事堂の中は、壁にいろいろな絵がかかれていたり、銅像があったりと、想像以上に訪問者に向けた内装だったことが印象的でした。また、議事堂のツアーの最後には、女性の議員の方がHCAPに向けて話をしてくださいました。率直な話しぶりと堂々とした存在感に、ただただ圧倒されてしまいました。

この日の最後には、夕食として、チャイナタウンで中華料理を頂きました。ボストンは新鮮な魚介類で有名ですが、その名にたがわず、海老の揚げものが非常に美味しかったです。また、10人ほどが同じテーブルについて食事をしたので、いろいろな人と会話を楽しむこともできました。やはり食事は大人数でするのが一番ですね。

二日目はHCAPという環境に慣れることのできた有意義な一日でした。
真面目な話も砕けた話も全部受け止めてくれる、最高の友達を作ることができました。

今回は以上ですが、カンファレンス報告はまだまだ続きます。次回もご期待ください。
乱筆失礼致しました。

HCAP東京4期 上野由加里