レッスンをがんばっていらっしゃる
仲間の先生へ
いつもご苦労さまです。
今から、2年前のことです。
コロナ禍で、はじめて緊急事態宣言が
全国的に発令された時期でした。
今、振り返るとあの頃は、
未知のウイルスに怯えるばかりの時期でしたね。
先生方は、本当にみなさん
がんばって乗り越えてこられましたよね。
さて、当時は全国的に学校が
休校になった時期でもあったので
レッスンや授業をお休みにされた
先生方も多かったのではないでしょうか。
そんなときに、僕のクライアントさんで
空手道場の先生から、こんなお話しを伺いました。
クライアントさんの同僚の方が
他地域で空手道場を開いておられるのだそうです。
その方から、緊急事態宣言の際に
電話がかかってきたらしいんですね。
その内容というのが
およそ以下のような話だったそうです。
(以下、同僚の方の声)
「先生(クライアントさん)、道場を休館したら
保護者の方から月謝を返金してほしいと
電話がかかってきます。
返金したら(道場の)家賃が払えません。
もうウチは、商売変えなあきません…」
(ここまで)
当時のことを考えると
とても切実ですね。
事実、コロナ禍の影響で
教室を閉じた方もいらっしゃいますしね。
ただ、実はこのとき
ちょっと不思議なことが起きていました。
緊急事態宣言の発令を受けて
僕のクライアントの先生も
やはり道場を休館されたんですね。
そして、休館の旨を選手および
保護者の方たちに連絡されたそうなんです。
すると、やはり選手やその保護者の方たちから
お返事が届きました。
月謝の返金要求!?
いいえ、違うんです。
複数の方たちから、
以下のようなメッセージをいただいたそうです。
「(休館の件)了解しました。
先生も大変だと思いますが
どうかお体に気をつけてお過ごしください」
つまり、休館に対する了承と
先生へのねぎらいのメッセージだったんですね。
そして、月謝について返金等
問合せされた方は、一人もいませんでした。
ちなみに、
クライアントさんと同僚の方は、
同じ流派の道場を経営されています。
つまり、指導内容や経営方法などは
ほとんど同じはずです。
にも関わらず、
一方は、返金を求められ
一方は、ねぎらいを与えられる。
なぜ、このような違いが
生まれたのでしょうか?
同僚の方が、
どのように道場を経営されていたか
僕は、くわしく存じ上げておりません。
ですので、クライアントさんが
おやりになってきたことだけをお伝えします。
それは「ブランディング」です。
前回のブログで
「ブランドとは、お客さまの数である」
とお伝えしました。
しかし「お客さま」と
ひと口に言っても
「一見さん」のような
一回や短期でのお付き合いの方もいれば
「常連さん」や「お得意さん」のような
長期的に通いつづけてくださる方もいらっしゃいます。
そして、僕とクライアントさんが
めざしてきたのは、後者のお客さまを増やすことでした。
例えば、効率的・効果的に
生徒募集できる方法があったとします。
しかし、生徒さんが入会されたものの
1年と待たずにお辞めになったとしたらどうでしょう?
生徒数は、横ばいをつづけます。
そのため、新たに生徒募集をしなくてはいけません。
ですが、マーケティングの世界では
「新規の生徒募集にかかるコストは
既存生にリピートしてもらう5倍である」
とも言われています。
つまり、どれだけ生徒募集が成功しても
継続性がなければ、経営は苦しくなります。
また、先の空手道場の同僚の方のように
生徒が増えるほど、要望や主張が増えるなら
手放しではよろこべなくなったりもします。
それらを回避し、
生徒の方に長く通いつづけてもらい
安定して生徒数が伸びていく。
また、一般的な相場の価格よりも
高額な費用でも通ってくださる。
さらには、生徒さんも先生もお互いが
満足したレッスンができる。
これらを実現するためには、
「集客力の強化」だけでは十分ではありません。
理想のお客さまが集まり
深い絆で結ばれ
長期的な関係性を築く。
そのためには「ブランディング」が
欠かせないと僕は考えています。
ちなみに、ブランディングの
一環として「生徒募集(集客)」も必要です。
ですが、集客だけでは
最適な教室経営は望めません。
さらには、企業規模が大きいから
ブランドになるわけではありません。
意図する・しないに関わらず、
ブランディング的な取り組みによって
お客さまが増えて、
その結果、企業規模が大きくなって
行くほうが自然だと言えます。
そのように考えるなら、
もしくは、
先の空手道場の同僚の方のような
つらくなるような状況を回避するなら
どんな規模の教室であっても
ブランディングが必要だと僕は思うのですが、
先生はどう思われますか?
そこで、ブランディングにおける
効果的な取り組みのひとつをご紹介しましょう。
それは、日常的にお客さまとの
「接触頻度を高めること」です。
例えば、Apple(iPhoneの会社)は
世界的なブランド企業のひとつです。
iPhoneは、コマーシャルを
日常的に見かけますよね。
また、iPhoneの新作が発表されたときなどには
ネットやテレビニュースになったり、
さまざまな方やメディアが
iPhoneを取り上げます。
これが、お客さまとの
接触頻度を高めているんですね。
そして、接触頻度が高まるほど
認知度および信頼感が高まります。
ブランディングの一環としては
欠かせない活動です。
これを教室に応用するなら
まずは、既存の生徒さんとの
接触頻度を高めることが大切です。
現状の接触頻度が
レッスンのときだけであるなら
それ以外の方法で
接触頻度を増やすようにします。
このとき「接触」は
間接的であっても構いません。
例えば、教室だよりを発行したり
ブログを読んでもらうことも接触です。
このような方法を用いれば
レッスン以外でも接触頻度が高まります。
ちなみに、先のクライアントの
空手道場の先生は、
コロナ禍の1年か2年ほど前から
いくつかの方法で接触頻度を高めて来られました。
もちろん、コロナ対策で
行ったわけではありません。
しかし、結果的にコロナ禍に
これまでの取り組みが成果として現れました。
「接触頻度を高める」
これを意識されるだけでも
生徒さんとの関係性は変わってきます。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
ということで、
本日のブログ以上です。
● 追伸
ブランディングは、
今回お伝えした以外にも方法があります。
そこで、ブランディングの方法を
先生ご自身に体験していただく
機会があります。
それが
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