肺がんBookvol.4から インタビュー記事 堀均さん(前編) | NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

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2024年4月、10年目突入。肺がん患者・家族の「いきる勇気」につながればいいなと思っています。

みなさんこんにちは!

 

 

昨年秋に発行した「肺がんBook VOl.4」

 

 

 

 

 

こちらの特集記事の、3名の方へのインタビューを

改めてご紹介します。

 

今回ご紹介するのは、堀 均 さんです。

 

インタビュー、写真は木口マリさんです。

 



●「病を誇りに変える人」インタビュー②

●日本対がん協会リレー・フォー・ライフ・ジャパン新規開発支援担当
  
堀 均さん(67歳)

●「がんを経験した人は、みんなヒーロー」


●治療・活動歴
2000年(48歳)    右肺上葉に2種類のがんが見つかる。(扁平上皮癌・腺がん)ステージ3bの告知、放射線療法。
2003年(51歳)    転院・手術

            左福神に転移 手術・化学療法8クール
2005年(53歳)    RFL活動開始がん

2016年(64歳)    日本全国のRFL総実行委員長
2017年(65歳)    
日本対がん協会にてがん患者支援
              ヒーローズ・オブ・ホープ・アワード受賞



●「手術はできない」――がん患者にとっては、重い言葉です。放射線治療をしたものの、一時は病院に行くことをやめてしまったという堀さん。治療法を模索し、自分で「生きる方向性」を見出していきました。そして仲間と出会い、日本全国に広がる活動にたずさわることに!
 

 

 

 

 

●同じ肺に2種類のがん!?
 


―がんが見つかったのはいつですか。

 

2000年、48歳の時に会社の検診でがんが見つかりました。当時は結核が流行っていたためがんだとは思っておらず、頭が真っ白になりました。

 

右肺上葉にできた扁平上皮がんでしたが、その後、同じ肺の中に腺がんが見つかりました。同じところに2種類のがんができるのは非常に珍しいとのことでした。

 

―突然すごいことに!? 治療はどのように行ったのですか。

 

家から近いという理由で選んだ病院での診断は、ステージ3b。「手術はできない」とのことで、放射線治療を行いました。
どちらのがんにも、放射線を30グレイずつ照射。その後、医師より「延命のために抗がん剤を行いましょう」と言われたんです。その、「延命のために」という言葉にブチ切れました。

 

 

―ブチ切れ! その後、どうされたのですか。

 

結局、抗がん剤は行いませんでした。放射線でがんが小さくなって呼吸がしやすくなったこともあり、その病院には行かなくなってしまいました。放射線の影響で血を吐くようになっていたため、止血剤と抗生剤だけ服用していました。

 
 
 

●別の病院では「手術できる」の診断

 

 

―以降、病院へは?

 

丸2年が経ったころ、病院から「そろそろMRIで検査しませんか」と連絡があって、行ってみることにしました。そのとき、たまたま別の病院から来ていた医師が検査画像を見て、「うちの病院だったら手術できる」と言ってくれたんです。

 

手術ができるため、ステージは3bから1bに変更。病院によってステージが変わるという、すごい経験をしました。病院選びは大事だな?と思いましたね。

 

 

―これまた新たな展開に。手術はつつがなく行われたのでしょうか。

 

告知から3年目に入ったころに手術を行いました。ところが、放射線治療30グレイを2箇所+大量の抗生剤を飲んでいる、という点からリスクが高かった。「もしかしたら傷がくっつかないかもしれないし、使える抗生剤もない」とのことでした。

 

案の定、術後に黄色ブドウ球菌に感染。体に4リットルの膿がたまって39度の高熱が出ました。意識が朦朧とする中、目の前に黒いものが現れて。死の世界からお迎えが来たと思いましたね。

 

医師は緊急で処置するために「麻酔せずに切りますよ! 痛いけど我慢してね!」と言って体に切り口を作りました。「いたたたた!」と声をあげた瞬間に、サッとドレーンを挿入。ドーっと膿が出てピューっと熱が下がりました。

 

 

―治療をしていなかった2年間にはどのような思いがありますか。

 

僕にとってこの2年は空白の時間ではなくて、自分にがんを認識させてくれた時間でした。「2年間、生きてきた」というパワーも感じていました

 

 

 

 

 

 

●転移発見 医師のユニークな言葉とは

 

 

―その後、転移が見つかったそうですね。

 

2003年に左の副腎に転移が見つかりました。通常はそら豆くらいの大きさの副腎が、こぶし大になっていました。呼吸が苦しいと思ったら、大きくなった副腎が横隔膜を押していたようです。たった2~3週間でそうなったのかもしれないとのことでした。
 

 

―医師からの説明は。

 

当時、副院長をされていた医師が、「堀さん、よかったね?」と言ってくれたんです。
「この病院で肺から副腎に転移した人は、全員生き延びているよ」と。そういう説明もありだなと思いました。
治療は手術と抗がん剤を8クール。それでがんは体から消えました。

 

 

―素敵な先生ですね!

 

その先生の診察では、まず妻に「奥さん、いつもありがとうございます、ご主人をみてくれて」と言ってくれるんです。「家で奥さんが努力してくれているから、ご主人、こんなに元気ですよ」と。まず、家族をケアしてくれる。そのことで、二重に気持ちが楽になりました。

 

 

(写真・文:木口マリ)
 

 

✨✨インタビューは後編へ続きます✨✨
 

 

 

 

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本調査では*ウェアラブルデバイスと携帯電話用アプリを約1か月間使用していただき、期間終了後に使用感に関するインタビュー調査にご協力いただきます。

 

 

 

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