「ナッツが大腸がん再発を抑える」記事とどう向き合うのか？

皆さん　こんにちは。

ASCO知っていますか？

アスコー

American Society of Clinical Oncologyの頭文字をとってASCO

日本語訳するとアメリカ臨床腫瘍学会

いつも6月の上旬にアメリカのシカゴでやっています。

先生方がこの時期いなくなるのは、この学会のせいですね。

また、私たちのところに届くがん関連のニュースも、この時期には多くなります。

「ナッツが大腸がん再発を抑える」という記事もそこから出ました。

世界最大のがん学会で発表された信頼に値する情報・・・

なのだとしたら、試してみる価値がある、と思わないでもないです。

でも、本当にそうなのでしょうか？

オンコロの可知さんが「ASCO関連ニュースを読む際に注意しなければならない7つのこと」という記事を書いています。

https://oncolo.jp/blog/20170612

「例えば、今回のASCOでは5,000演題程度の演題が発表されたようですが、このうち日本のメディアが報じた演題は極めて少ないです。今回のASCOの記事で、一番目にしたのは「ナッツが大腸がん再発を抑える」といったものでしょうか・・・」

「ナッツが大腸がん再発を抑える」のは本当かウソか？

可知さんの記事は言及していません。ちょろっと出てくるだけです。全体は小難しくてあいまい。はっきりしてほしい、という気持ちも高まるかもしれません。でもこういう記事は、数年前までなかったです（目に留まっていなかっただけかもしれませんが）。そういう意味では、いいのかもしれません。

えっ！ものたりないですか？

たしかに、どうしたらいいかわからないですもんね。

話はすこし飛んで、前回のおしゃべり会の講演の感想で、「はっきり答えを言ってくれなかった」という意見が少なからずありました。講演タイトルが「これって本当に効くの？」でしたから、タイトルに偽りあり、と思った方もいるかもしれません。今回の記事のように、「向き合い方」を教えてくれるものでしたので、はっきりとした答えはありませんでした。ワンステップがどの方向かどうかは、実は迷っているところです。

ちなみに、私は「魚をもらうのではなく、釣り方を教えてほしい」タイプです。患者にはいろいろなタイプがいるんだろうなと思います。いろいろなので、自分がどういうタイプで、どういうふうに進んでいくか、考えるきっかけになればと思っていますが、今回はこのうやむやなまま、終わります。

さてさて、オンコロの可知さん、7月2日のおしゃべり会にも来てくれるようです！

治験情報について、直接きくことができます。つかまえてみてください。

ちなみに、申し込みは65人を超えました。80人になったところで締め切ります。

▼7月2日

ワンステップおしゃべり会（東京・茗荷谷の筑波大キャンパス）

※詳細決定です！

申し込みは★こちらをクリック★

地図はこちらです

http://www.tsukuba.ac.jp/access/bunkyo_access.html

書き忘れました。入場料500円です。

EGFR－TKIってイレッサ・タルセバ・ジオトリフなどのことです。

例えば上記に耐性がついたとき、通常の抗がん剤とタグリッソがあるとして、どうしてタグリッソを先に使うんでしょう？そもそも通常の抗がん剤とイレッサなどで、イレッサを先に使うのはなぜなんでしょう。

非小細胞肺がんで遺伝子変異がなければ、オプジーボは通常2番目に使う薬です。ではキイトルーダは何番目に使う薬なんでしょう？PD-L1　50％以上発現していると一番最初に使うらしい。じゃあ、５０％以上発現している人で、最初の薬にオプジーボではいけないのでしょうか？そもそもどちらがいいのでしょう？

治療は治験の積み重ねで決まってきます。

この原理を知っておけば、上記の疑問を自分で解くことができるようになります。そんなチャレンジの講演です。

医療経済性のお話もあるかも。

もちろん質問時間もたっぷりと。わからないこといろいろ聞いちゃいましょう！

▼イベント情報はこちらであります！

たくさんあるので見てくださいませ！

http://ameblo.jp/hbksakuemon/entry-12280778931.html

＜メール会員制度はじめました！＞
ワンステップ！から活動情報をお届けします。ページ更新のお知らせ・アンケートのお願い・企画の参加募集等々。無料です。
登録はコチラです★CLICK★


肺がん患者の会　ワンステップ！
ホームページはココ！
皆さんのための患者会です。相談等どうぞ。