学会へ行こう!プロジェクト⑪ | NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

2024年4月、10年目突入。肺がん患者・家族の「いきる勇気」につながればいいなと思っています。

みなさん、こんにちは。

学会体験感想文を書いて、みんなでシェアしちゃおうという「学会へ行こう!プロジェクト。」今回は最終回。どうぞ~。

 

 

 

 

<自己紹介>

 ワンステップ!代表のさくえもんです。学会の感想文を書きたいと思います。肺がん・腺がん・ステージ4・EGFRALKなし・ちょうどまる6年になりました。45歳。今も治療中です。ちょうど住んでいる横浜で学会開催ということで、楽しみにしていました。

 

 

 

 

<肺癌学会の印象・みてみたい演題>

 患者になってから3回目の学会参加です。1回目は5年前の日本臨床腫瘍学会でした(学会はいろいろあることを最近知りましたよ)。脱毛していた時期です。ロードウオリアーズのようなバンダナで行こうとしたら、「お願いだからやめてくれ」と家族に言われたのを覚えています・・・これはどうでもいい話ですね。で、5年前の初めての学会ですよ。ちょっと書きたいと思います。患者向けのセミナーみたいなものもやっていましたが、20~30人くらいでした。先生方がお話してくださったのを覚えています。

 

 

医師向けのセミナーに参加しても、基本、ちんぷんかんぷん。当たり前ですね。ただ、印象に残っているのは、臨床の現場最前線の先生方が集まるセッションでした。150人程度で、若い先生が多く、立ち見がでるほどの熱気でした。6年前といえば、維持療法が出てきた頃です。「ファーストライン終わった後、経過観察する人~?維持療法やる人~?」なんて質問で挙手を求めていて、経過観察が5分の3くらいだった気がします。そして、アバスチンがまだ脳転移には使えなかった頃です。欧米では使用可でした。じゃあ、現場で脳転移した患者が現れて、アバスチンが使えたら・・・という場合、どうする?なんてことが議題でした。保険で使用不可なわけですから、そのまま使えません。そのなかで先生方がいろいろな工夫を話し合っていました。この体験はよく覚えています。みなさんもセカンドオピニオンにいくと、全体を俯瞰した情報をもらえたり、治療の戦略はこうたてるのかと知ったりして、ガッテンすることがあると思います。そんな経験でした。もっというと、今までとは別の視点で治療を見ることができる、というような感じかな。

 

 

で、今回は日本肺癌学会です。肺癌学会に行くのは初めてです。当たり前ですけど肺がんのことしかやっていませんよ。どんなことを教えてもらえるのか、楽しみでした。今回は患者向けプログラムも3日間通しであります。興味があったのは・・・

 

・患者プログラム 家族のメンタルヘルス

 

・患者プログラム がんリハビリテーション

 

・医療経済性~医療が発展すると国が滅びる

 

こんなところかな。でも結局「全国肺がん患者会連絡会議」の準備が忙しく、体力的にもつらいので、結局見たのはほんの少しです(笑)

 

 

 

 

<患者プログラム・がんリハビリテーション>

 慶応大学の辻先生のプログラム。がんのリハビリといってもピンと来ない方が多いのではないでしょうか?リハビリというと、骨折したあと、動かすようにやるもの、みたいなイメージがあると思います。でも、それとは異なります。QOLをあげる目的という感じでしょうか。ちょっと記憶が頼りないのですが・・・具体的に2つほどご紹介。

 

  1. 抗がん剤治療中でも積極的に運動する

    ベッドの上で(入院中)、寝ながら、ペダルこぎ運動する写真がでました。ジムにある有酸素運動のバイクが小型化して、寝ている体勢でも、ペダルこぎができるようになったものです。そんな運動すると、副作用が軽減するんだとか。本当かいな。副作用中、つらい中で運動するんでしょうか。もっと聞きたかったです。

  2. 体重減少を抑える

    抗がん剤治療したり、進行したりすると体重が落ちますよね。そして一緒に体力も落ちていく。体力落ちれば、薬への抵抗力も下がっていく。さらには肉体的だけではなく、心理的にも落ちます。その負のスパイラルをできるだけ少なくなるようなリハビリがあるそうです。具体的にはがん患者でもできる「筋トレ。」ことは単純です。「運動する」ということです。そして体重減少を防ぐ。結果QOLをあげるデータが示されていました。

 

 

 

 

<感想>

僕は今までの病歴の中で、計18キロ体重が落ちています。こういう感じ。

76キロ(病気前)

→68キロ(8キロ減)

→78キロ(10キロ増)

→68キロ(10キロ減)

→70キロ(現在)

最初の8キロ減は、病気の発症時、体調の悪さや抗がん剤治療が重なり、おこりました。次の10キロ減は手術とその後の合併症(3ヶ月入院)で起こりました。体重が減るときは、筋肉が落ちます。逆に体重が増えるときは、脂肪で増えます(運動していないから)。体重は元に戻ってもそれは見た目だけ。筋肉が落ちて体力が落ちただけです。今、落ちたまんまだよ。これを何とかできないものなのかな、と常々思っていました。そこに辻先生のお話で、これ以上筋肉を落とさない方策・体重を落とさない方策が示されたわけです。

もっと詳しく聞きたいな、自分にはどう当てはめたらいいのかなどなど、疑問が起こりました。今後のワンステップ!の活動の中で、もっとつめたいと思います。

 

 

 

<まとめ>

患者プログラムが200人くらいかな、満員だったのが印象的でした。

22時頃、帰り道の電車の中、中華街で一杯飲んできたと思われる先生方をお見かけしました。なぜ先生とわかったかというと、プログラムを片手に持っていたからです。夜の食事のときも仕事のことを話しているということでもあると思います。朝から寝るまで、肺がんのことを話しているんだなと思うと、ありがたい気持ちになりましたよ。終わりです。

 

 

 

<東京の方へ>

肺がんのシンポジウムです。どうぞ~。

 

 

<大阪の方へ>

肺がんのシンポジウムです。どうぞ~。

 

 

 

 


<治験紹介>
今後、紹介していくことにしました。その薬が肺がん治療の中で、どの位置に来るのか?など全体像を俯瞰でき、自分にどう関係するかがわかるような情報をできうるかぎり書いていきます。今回まずはバナーから。





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