長谷川さん近況です! | NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

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2024年4月、10年目突入。肺がん患者・家族の「いきる勇気」につながればいいなと思っています。

桜、満開ですね!
明日、桜を狙った撮影なのに、
明日に限って雨です。

そんな中、いつの間にか5年生になった
娘さんについての長谷川さん近況報告です!


さて、今日は娘のことを書いてみたいと思います。

娘はこんど、5年生。
今の興味は「漫画をかく」ことです。

一つ紹介しましょう。
ドラえもんみたいな主人公が出てきて
ヒロインと物語が進行します

出てきたひみつ道具は「どこでもドア」みたいなもの。
それを使って世界中を旅します。

でもあまりにカンタンに世界中いけてしまうので
「すごく便利だけど、なんかつまんないね」
と言って締めくくるのです。

いきなり、 ドラえもん否定でした。

「便利であることが必ずしも人を幸せにしない」
という哲学を10才にして持っているということです。

すごいね。



もう一つ紹介しましょう。

「すいすいサングラス」とうひみつ道具がでてきます。
ところがみんなその目的や使い方を知りません。
ああだこうだと推測するのですが
結局、使い方がわからないまま終わります。



斬新だな。

こういうの、なかなかない。



でも、なんだかちょっと気になってきて、
アドバイスをしてみました。

「あのー、なんか困ったことがあってさ、
それを解決するひみつ道具が出てくるといいんじゃない」

娘は、キョトン。

あれれ、
いたって普通のことをアドバイスをしているわけですが
なんだか胸がザワザワしてきました
そういえば・・・
よみがえってきたのは、あの忌まわしい記憶です。

1年前のことです。
娘は遠足の感想文を書いていました。
出来上がったというので見せてもらうと
それはそれは素晴らしいものでした。
なんでもクイズ係をやったらしく、そのクイズでクラスを盛り上げたことが
臨場感たっぷりに描かれています。
娘の楽しかった感情そのもの がぶつかってくるような文章でした。

すばらしい。

でも大きな欠点がありました。


文法が支離滅裂だったのです。


しょうがないので、娘と一緒に、最初から直していきました。

すると一体どうしたことでしょうか、
感情がぶつかってくるような感覚は
文章から消えていました。
文法的には一切間違いがない作文が出来上がりましたが、
ただそれだけの作文に変わっていたのです。

一応、ディレクターという職業をやっていたので
30%くらいは文章を書くのが仕事でした。
それなのに、娘の作文を
ただ正しいだけの、無味 乾燥な文章に変えてしまったのです。

これは→子供の才能をつぶしている、
ということと思います。


話は戻ります。
今回のドラえもんに似た漫画でも私は同じことを
しようとしていたとかんがえられないでしょうか。


ではどうするべきなのか?


妻に聞いてみました。

「どうでもいいよ。ほっとけ!」

一言でした。

ちょっとこの言葉を解説しますと、
子供の興味は常に変わる。やることなすことすべて変わる。
その一つ一つに注意を払っていたらキリがない、
ということです。

本当に 全く興味がないようでした。

そういえば
妻はブランド物が大好きです。
タレントさんの離婚話も大好きです。
世俗にまみれた物欲王には
純粋な子供の才能の萌芽は
目が曇って見えないのでしょう。


こうなってくると
父親の役目というものを考えざるを得ません。

きっと、見ようとすると見えるものが
いろいろあるんだと思います。

そしてそれを伸ばす作業をする
といったとこでしょうか。

ぜんぜん出来てないですけど。


ということで、
娘には
地球を征服しに来たブラックどらえもんに対し
「 すなお銃」という素直になってしまう銃で
地球を守るというお話を提案しました。

物語の一番後ろには
「宿題しろー!」というお母さんに、すなお銃を撃ったところ
ぜんぜん効かなくて、キレられる
というのもつけました。

世の中には
理屈とかそういうものを超越する存在があることを
示しました。

娘の才能が伸びたかは知りませんが
まんがは第10話まで進みました。


漫画、読みたいです!
是非読ませてください!!
10話まで書き続けられるっていうのは、
かなりの才能な気がします。
コミックス1巻分以上ありますもの!


ganbare_sakuemon@yahoo.co.jp