長谷川さん@福島より | NPO法人 肺がん患者の会 ワンステップ

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2024年4月、10年目突入。肺がん患者・家族の「いきる勇気」につながればいいなと思っています。

すっかり紅葉のシーズンな今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

長谷川さんから近況報告来ましたので
アップさせて頂きます!


みなさん こんにちは

僕は今、またまた福島県立医大というとこに入院しています
治療は順調で、あした退院です
体調も悪くないと思います
秋になって、風邪ひくかなあと思っていましたが
そんなこともなく、順調にやっています


さて、せっかく福島に来ているので原発関連の話を。

写真の山の向こうが原発の方向です
(※窓は病院だから開かないの。すいません)

当時、ここは廊下にも患者さんがあふれ、
野戦病院のようになったとか。

最近朝日新聞の「プロメテウスの罠」で、
ここの医師たちの現場が書かれて
いたので、なんか前に来たときよりも親近感を覚えます

また数年のキャリアを持っている看護師さんであれば、
ココにとどまるか、でていくかの選択をしているわけですよね

そこに入院しているとは、とても不思議な感覚です。


さて、またまたロビーでの会話をすこし。

その夜、どなたかが亡くなったようで
続々と親族がロビーにやってきました

そしてこういうのです
「○○は原発性肺がんで亡くなったんだよ」

話の流 れからすると、とてもお若い方のようで
親族の悲しみが伝わってきます
こういうときはロビーから出て行こうとするのですが
続く言葉が問題でした

「原発の放射能でやられてしまった。
こうやってその影響で死んでる人間がいる
だれも報道してくれない
東電に頼んで賠償してもらうべきだ。
でもそうしたら、一生東電の言いなりだ・・・」

むむむ・・・
ものすごい苦悩の言葉です。





ですが、100%間違っています。





原発性肺がんの「原発」は原子力発電所という意味 ではありません。

「体に最初に出来たがん」のことを原発といいます

つまり、死亡原因が原発性肺がんなら
もともとのがんが大きくなって、悪さをして、亡くなった。
ということです。

対の言葉が「転移」になります。

とんでもない誤解です。

それにしても、

「原発の放射能が原因で死んだ。
 公表されない。東電の言いなりだ」

この考え方はどこまで広がるんでしょうか?

親族がこの考え方で、口コミで広がっていくわけですよね

誰も悪くなくて
だれも得しない、
こんな間違いが刷り込ま れるのは
どうにもこうにもやりきれない感じがします。



これ、全然知りませんでした!
311以降、大きく意味を取り違えてしまいそうな言葉
ナンバーワンではないでしょうか!?

かなり勉強になります!!
かなりドキっとしました。


長谷川さんへのメッセージは
こちらまでお願いします!

ganbare_sakuemon@yahoo.co.jp