昨日は、市の公立療育の
「療育の親の会」(療育通園中の現役保護者と、療育OBの保護者で構成)
の茶話会に参加していた。
基本的に、「おおむね、中学卒業」のタイミングで親の会を卒業するOBが多い。
幼稚園保育園、小学校、中学校のオハナシ…となると情報が古くなってしまうことが多いからね。
とにかく「超絶地元密着情報」になるので、あまりに古い話は参考にならんから、というのが卒業の理由。
超絶地元密着情報…というのは
先生ガラミで困った場合に
「『○○先生ならこういう攻略法』が効く」だの
「○○先生は、××先生に頭が上がらんから、××先生に相談という名前でチクれ」だの
超地元密着情報ならではな
えげつない人脈コミ情報網w
異動があっても「先輩ママの誰かがその先生のネタを知っている」という…………
(ネットではこんな情報ゲットできませんぜw)
この親の会では「一部保護者」が卒業せずに在籍している(ご隠居さんw)。
基本的に残っている「卒業しない親」は、親の会の役員をやってきた人、
親の会役員から「残ってください」とお願いされた人、
公立療育なので、市の「発達支援障がい者支援センター」の職員から依頼された人、だったりする。
そういう「ご隠居さん」は10人くらいかな。
この10人くらいは、「特別支援教育」と一緒に成長してきた人達。
「特別支援教育って何ですか」「合理的配慮って何ですか」「自閉症って何ですか」
他、学校側とは色々ありましたwwwwww
学校側と話し合ったり、交渉したり、我が子が不具合起こしたりで「海千山千」なオカンたち。
さて、昨日の親の会で、情緒支援学級に在籍するお母さんが悩み相談。
「漢字の宿題があるんです。
○○小情緒支援学級△組の全員が、
中休み(2時間目と3時間目の間にある20分くらいの長い休み時間)と、
昼休み(給食の後の長い休み時間)
を使って、宿題の『漢字ノート』のお直しをやっています。書き直しで休み時間が無くなるそうです。
直しの内容をチェックしました………
うちの子は、手先が不器用ということもあって、どうしても漢字が上手に書けません。
明らかに『間違っている漢字』を直すのではなくて…………
例えば『手へン』の、縦棒が、真っすぐではなくて、30度ほど斜めってる……というのも直しの対象です。
横棒が傾いてるのも直せって………
書字障害ではないんですが、不器用だからこそ、うまく書けない、というのもあるんですよ。
私個人的には『読める』んですよ………上手ではない、というのは事実なんですけど。
それで、ちょっと子どもが『もうイヤだ』って言い始めていて。
だから先生に聞いてみたら『将来、書けないことで困るのはこの子ですよ!』って…………
次、支援学級の学級懇談があるんですけど、そこで『対決』しようと思うんですけど…どうしたらいいんでしょうか」
はい!
その場にいた「御隠居全員」および、
小学校高学年組の保護者全員が
「あーーーりーーーーえーーーーねーーーーーー!!!!」
と叫びました(そらそうだw)。
小学生現役組は「教育委員会だー!」と「発達障がい者支援センター!」と叫びましたが、
御隠居組がストップをかける。
御隠居組は「学校と正面切って喧嘩しても良いことはない」という海千山千、最初のアドバイス。
「まず、『問題点』を整理しよう。
この場合の問題点は…………
・この『お直し』の方針は『学校としての方針なのか?』(特コ、特別支援学級主任、教頭、校長)
・休み時間を潰す…つまり『休むべき時間』の権利侵害(権利侵害と言うと大げさに聞こえるけど)
やねんな。
だから…えぇと…○小の特コと主任は誰? 主任の○○先生ってのは理解あるん?
(高学年ママから『それ聞いたら何やらかしてんねやって、担任を怒ると思います』と返答)
……よし、まずその○○先生に相談し。
校長も……××先生が異動して校長なったんやんな? ××先生は分かってる先生やから、校長にもチクれ。
ほんで休み時間潰してでも漢字ノートのお直しをさせるのが『○○小全体の教育方針です』て言われたら、
そこでやっと『発達障がい者センター』にチクれ。
ほんで同時に『教育委員会』と連携取ってくれませんかって、発達障がい者支援センターに頼め!
(※発達障がい者センターの担当が在席してました『任せろ!』て親指立ててましたwwwwww)
まあ、○○先生と校長にチクッた時点で、おそらく、どうにかなると思うで?w
こういうことは『喧嘩』にしたらアカン、しっかり根回しもして、理論武装してから先生と交渉せなアカンで」
オオゴトにする前に、しっかり校内で指導してもらいましょ。
さらに
「これでアカンかったら、また知恵を貸すからナンボでも愚痴ってw」
と応援。
さて「将来困る」って理由は何だ?! と先生に突っ込んで聞くと「高校受験」
…確かにねー、高校受験は未だに「手書き」(マークシートじゃない)からね、それを盾にする先生はいる。
だが、ココには「書字障害」を乗り越えてきたオカンもいるんだぜ。
「あー、言うねー、絶対に言われるねーwwwwww」
論破の方法も伝授。
あとさ…なんでか、未だに小学校には「トメハネハライ命」な漢字先生がいるけどね(死ぬほどお直しさせよるんよ)
学習指導要綱が変わってるのを御存知ないのか。
今は「漢字」についてはザックリ言うとこんな感じ
- 漢字には、文字の骨組みである「字体」があり、それが合っていれば正解とする。
- 細かいところの形の違い「字形」はデザインの違いであり、その字形(書体・フォント)は多種多様にあって、その細かい差異で誤りとしてはいけない。
- 文字の表記には、印刷文字(主に明朝体やゴシック体)と手書き文字(主に楷書体や教科書体)があり、他にも字形が微妙に異なる様々な書体がある。それらを共通した字体で同じ文字であると認識する力を付けることが大事である。
- 学校教育で指導されるのは「教科書体」1種類であり、その細かい部分の「とめ・はね・はらい」まで忠実に再現させて正誤を付ける漢字指導は間違っている。
- 漢字には細かい部分の違いを許容するものが多数あり、本書では2136字全ての漢字に共通する許容項目と形が掲載されている。
(興味あるヒトはググッてみてください)
でな、もうホントに私たちが先生方に伝えていたのは
「先生、この子に、何を教えたいんですか」
「先生、その教育の『本質』は何なんですか」
「先生、その教育の『目的』を教えてください」
…先生にとってはめっちゃくちゃ、面倒くさいヤな親だったと思うよ(笑)
ただ、やっぱり
「手先の不器用さ」があって、書くことに困り感がある子、
先生の話を聞きながら「書く」ことにものすごい難しさがある子、
周囲の環境(ザワザワなどの刺激)で書けないっていう子、
ガチな書字障害を抱えている子、
私たちは先生と話し合いながら「『学ぶこと』を嫌いにはなって欲しくないから」って必死に伝えてきたんだ。
まあ…ホンマにどうにもならなくて、親の会の人脈使って、県教委まで話を挙げたこともあるけどもwwwwww
御隠居な海千山千オカン、親の会では基本的には黙ってるけど
ネタだけは持ってるから、案外と怖えぇぞwwwww