サドルじゃないよ「シート」だよ? | 走れ!妄想自転車

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前輪駆動、前輪操舵のリカンベント自転車(など)の製作記です。

 ついに路上を転がり始めた(?) 前輪駆動車ですが、まだ人が乗っかるトコロが在りません。普通の自転車だったらサドルが必要ですが、今回はまったく機能が異なる「シート」が必要です。


 そもそも「普通の自転車」においてサドルとは体重を支える場所でもありますが、ペダルを踏み込む事でお尻に掛かる荷重が増減します。


 そしてより「強いトルクと回転数」をペダルに与えると、よりその傾向が強くなっていくので軽くお尻が引っかかっているだけ、腰を一定の位置に留めているためのガイドとしての役割が強くなっていく様に思います。(あくまで個人的な感想ですが・・・)


 またクランクの回転中心であるBB(ボトムブラケット)の中心から、決まった範囲でオフセットされた位置にサドルが固定され、またその前後長もおおよそ270mm程度になるようです。

 

 そういった見慣れた「普通の自転車のサドル」に対して、今回要求される要素は・・・



1 お尻だけではなく、もっと上、(おそらく肩のあたり)まで支える事。

2 幅も肩幅に近いサイズが必要になる事。

3 横から見た寝そべった姿勢での背中のカーブを再現する事。

4 脚の重さを除いた全体重をしっかり支える強度がある事。(しかも加速、減速、衝撃にも耐える様に)


 

  あと出来れば「軽く」作れたらいいなーと思いますが、それは最初から考えてはイケナイ決まり(?)なのです。


 これらの要素を備えるものとしては、やっぱり自動車のドライビングシートがいい線行っていると思うのですが、かなり複雑な構造なので直接参考にはなりません・・・。(重そうだし、作るのタイヘンそうだし)


 ヒントを求めて図書館で「椅子」についての本を読んでみると、「横から見た大腿骨と上半身の開き角度」?とか、「お尻の単位面積あたりの荷重量」?の測定法とか、専門的で難しい事が書いてありました(汗)。

 

 そんな中でも「なるほど!」 と思ったのは、椅子に座って行う作業の種類によって最適な上半身の角度が変わってくる事と、その結果仕事の効率に大きな影響を与えるというトコロ・・・。


 「リカンベントを漕ぐ」という動作は、いったい身体のどこを使った動作なのか?


どんな「仕事」として捉えたらいいのか? ワカラナイ事ばかり・・・


 力の伝達とか、筋肉の動きとか、本で聞きかじったフレーズが頭の中でぐるぐる回って妄想モードに突入!!


まあ結局は自分なりの考え方で「シート」を作って、実際に走ってみるしかないようですね。


続く