「素直にありがたいと思えないのはなぜ?」 | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 ひがき乳腺クリニックに来られている複数の方のお話です。「この度の減税処置はありがたいのですが、あまりにも手続きが煩雑で事務作業で多くの時間がとられます。事務作業のお金だけでも莫大になるかもしれません。国益の点から問題があるかもしれません。(「増税眼鏡」といわれたためか、「減税」にこだわるよりは)国民一人一人に現金で支給された方がずいぶんありがたみがある気がしますが・・・」

 政府は鼻高に、給与アップの実績をPRされています。しかし、それは企業努力の賜物であって、政府のお手柄ではないとか(「錯覚眼鏡」ともいわれているようです)、物価高がそれ以上という話も聞こえてきますが・・・。

 このほど、政府が私たちの医療にも、スタッフの給与のアップのために政策を実施してくださいました。ありがたいことですが、私は素直にありがたいと思えませんでした。

 その理由は、手をあげた医療機関に対して国がベースアップをしてくれるものです。しかし問題は、財源は患者さんの初診料や再診料に上乗せされるのです。

 ベースアップを希望しない医療機関の医療費がより安くなります。こんな制度でいいのでしょうか。

 私は、財源を患者さん以外からとってほしいこと。施設によって医療費の格差を生じさせることは避けてほしいと思います。

 子育て支援の財源が、健康保険であったり、今回のようにベースアップの財源が患者さんのお財布であったり、「せこい」政策はいつまで続くのでしょうか・・・。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。