広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
その日は土曜日でした。私は診療を終えると、ひがき乳腺クリニックのある本通ヒルズの裏口から出て、本通に向かいました。
そこで、見覚えのある若い女性に声をかけられました。「こんにちは」と。
キョトンとして立ち尽くしている私に、その方は「ランチ・・・の・・・」と自己紹介されました。私は、いつでもどこでも誰かとすれ違います。
その多くは、患者さんやそのご家族、医療関係の方々です。私は、私のリストにないその方が、出会った瞬間には誰かわかりませんでした。
私は心に余裕がなく、(若いきれいな女性から声をかけられることに、なれていないので、すみません)と、いつもなら言いそうな言葉を飲み込んでしまいました。
「この辺にお住まいですか?」との私の質問に、その方は「いえ、買い出しに来ただけです」と答えられました。
「それでは」と言ってお別れした後、私は広島市民病院に向かいかけましたが、ドコモショップに行こうとしていたことを思い出してUターンしました。行きつけのランチの店のマスターの奥さんですが、外で会ったのは初めてでした。
ちなみに、彼女には私の正体はまだ知られていないはずです。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。