無駄ではないエコー検査 ① | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 40代後半のその方は、2年前に他県でマンモグラフィとエコー検査を受けられ、異常がなかったそうです。この度検診目的で、ひがき乳腺クリニックに来られました。

  その方は、前回と同様にマンモグラフィとエコー検査を希望されました。視触診、マンモグラフィ検査で問題がありませんでしたが、エコー検査で左に15ミリ大、右に12ミリ大の腫瘤が認められました。

  左は針生検で浸潤がんでした。造影MRIを行うと、右の腫瘤は良性と判定されました。

  その方は、広島市民病院乳腺外科で、左の乳房温存手術とセンチネルリンパ節生検、右の腫瘤の摘出手術が行われました。

  左は、18ミリ大のルミナールタイプの乳がんでリンパ節転移は認められませんでした。右の腫瘤も良性でした。

  あとは、放射線治療とタモキシフェン内服が予定されています。この方の場合、2年前にもエコー検査を受けられて異常を認められませんでした。

  今回、視触診、マンモグラフィ検査でも異常がみられませんでした。もし、この方が次回は2年後に検診を受けようとされていたらどうなったのでしょうか・・・。

  このようなケースもあるのでエコー検査併用も価値があるかもしれません。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。