天ぷら屋が神戸牛のお店に | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 その日は雨でした。午後から診療がない日だったので本通をぶらぶらすると、昔「てんぷら荒谷」があった店が、「神戸牛 祥(さち)」にかわっていました。

 雨の日はいつもよりお客さんが少ないだろうと見越して、私は店内に入りました。カウンター席だけの店内には空席があったので、私はそこに案内されました。

 先客は、黒人女性の二人組と老夫婦でした。私は、表の看板に出ていた「期間限定ランチの神戸牛ステーキセット」(4840円)を注文しました。

 神戸牛はサーロインがいいと言われましたが、時間もなかったので注文はそのままにしました。メニューを見ると、どれもいい値がつけられていました。

 私は、サービスといわれた肉のにぎりを食べながら、期待に胸を膨らませました。肉汁も美味しいと思いました。

 隣の老夫婦が注文したコースは、私のものより肉の大きさも種類も充実していました。しばらくすると、私たちは打ち解けて話をするようになりました。

 おかげで「年だから満腹」と言われた、お隣さんたちのお余りをいただきました。予算はいつもの倍以上の額でしたが、それなりの味でした。

 私は食べ終わると、お隣さんに深々と頭を下げると、雨の中を本通のアーケードまで早足で歩きました。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。