「ふげんびょう」とは? | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 50代後半のその方は、乳がんの術後の経過観察のために、ひがき乳腺クリニックに通院中です。この度も、その方のエコー検査をしながら様々なお話をしました。

 その方は、この4月から仕事に行く日を増やされたそうです。私はおどろいて、そのわけをお尋ねしました。

 すると、「実は、主人が退職したために家にいることになったんです。私は、家にいたくないので外に出ることにしたんです。先生、「ふげんびょう」ってご存知ですか? 夫が源の病気と書くんですよ。機会があったらネットで調べてください」と言われました。

 私は初めて聞くその病名をしっかりとメモして、診療終了後に調べました。すると、「夫源病(ふげんびょう)とは、夫の言動が原因で妻がストレスを感じ、溜まったストレスにより妻の心身に生じる様々な不定愁訴を主訴とする疾病概念で、医学的な病名ではない」とありました。

 類似の概念として、主人在宅ストレス症候群があるそうです。その点では、私は結婚以来、今でも家にほとんどいませんので救われています。

 私は、男は女王バチや女王アリに尽くす雄のようなものかもしれないと寂しくなりました。なお、逆の概念として、妻からのストレスで夫の心身に異常を生じる「妻源病」もあるそうです。

 やはり今でも「亭主は元気で留守がいい」のでしょうね。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。