唾液でわかる?がんのリスク | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 60代半ばのその方には、12年前私が乳がんの手術をさせていただきました。ひがき乳腺クリニックに来られたその方は、私に「唾液の検査で引っかかった」と言われました。

 その方が持参された用紙には、以下のことが書かれていました。

 まず、「検査の結果はリスクの評価であって診断ではない」と明記されていました。そしてリスクは、A(リスクがより小さい)、B(リスクが小さい)、C(リスクが大きい)、D(リスクがより大きい)の4段階に分かれ、その方は、すいがんがB、乳がんがCでした。

 そして、「高リスクと評価されたならば、医師に相談するように」と書かれてありました。がんの種類は他に、肺、胃、大腸、口腔のがんについても調べられたとのことです。

 ご本人は心配そうに、どうすればいいか私を見つめられました。私は、とりあえずPET-CTを行うことを提案しました。

 これから先は、無知な私の独り言です。唾液の検査の意義は何なのだろうか?。

リスクと言えば、9人に1人に乳がんが発症するともいわれています。誰でもリスクを持っています。A(リスクがより小さい)と評価されたとしても、検診は必要だと思います。リスクという概念はとてもあいまいで、今の政治家以上に言い訳がいくらでもできる概念だと思います。

 私ならお金を払ってまで、こんな検査はしないだろうと思います。なぜならば、アフターケアの体制がまだ整っていないと思われるからです。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。