責任者としての資格 | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 誰でもそうかもしれませんが、数えきれない数の失敗をして成長します。昔の上司は私に、「後悔はするな、反省しろ、そうしないと、また同じことを繰り返す」と言われました。

 こんな私でも、平から、いつしか管理職と呼ばれる立場になりました。広島市民病院で副院長をしている間は、私の担当の部所で事故や事件が起きれば、そのたびに事後処理を任せられました。

 私の担当は、救急部門、研修医部門、臨床検査室部門、乳腺外科をはじめとする約10の臨床部門、そして市立看護学校部門でした。これだけの所帯となると、毎日のように大小さまざまな事故などがおこりました。

 広島市民病院退職前には、謝罪がうまくなった自分を感じました。とにかく、「相手の言い分を最後まで聞く。言い訳はしない。こちらに非があれば素直に認め、誠意をもって謝罪すること」に徹しました。

 最近の社会を見ると、そんな私には信じられないことがおこっています。会計責任者が立件されたにもかかわらず、その上司に当たる議員にはお咎めがないのです。

 私の常識では、百歩譲っても「たとえその事実を知らなかったにせよ」上司は「知らないでは済まされない」と思います。少なくとも、立件された人が属する派閥の長には重い責任がのしかかると思います。

 「「それは私の責任です」ということが言い切れてこそ、責任者足りうる。」と言われた松下幸之助氏は、天国からどのような思いで地上を眺められているのでしょうか。

 

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。