広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
「頭数(あたまかず)」とは、人の数のことです。
私が岡山大学医学部に入学した時、100人の定数の中に女性が9人いました。今から思っても、彼女たちは同級生の男性をあらゆる面でしのいでいました。
大学は異なりますが、私と同じ学年に慶応大学の向井千秋さんもいました。慶応で同級生だった私の従兄も、彼女がいかにすごかったかを話してくれました。
当時は今のように、様々な定員のなかに女性をある割合で入れる(頭数をそろえる)という発想はありませんでした。残念ながら、世の中はまだ男社会ではありましたが・・・。
今回の内閣改造で私は、あらためて頭数を意識しました。5人の女性を閣僚に起用したにも関わらず、副大臣・政務官54人が全員男性だったのです。
念を押しますが、私は女性を何割か起用しろと言っているのではありません。日本丸の船長を支える乗組員は、適材適所で優秀な方たちを起用してほしいと思ったのです。
あるポストが男性と女性の候補が甲乙つけがたいときは、全体のバランスで決めればいいのですが、最初から女性枠を決めるのは、いかがなものかなと思います。
私の経験では、普通に審査すれば男性をしのぐ女性はたくさんおられますので、数など決めずふつうに考えればいいのではと思います。それにしても、(今や国立大学医学部のなかで女性が約半分を占める世の中で)副大臣・政務官54人が全員男性というのは異常に思えます。
現場の実情を知る方が言われていました。少なくとも彼ら(54人の男性)より優秀な女性の候補は、二けたはおられますよ・・・と。
そういえば、そろそろ女性が首相になってもいいころかもしれません。そうすれば、閣僚の男性枠ができるかもしれません。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。