広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
私は今でも8月15日、終戦記念日でもあり台風7号が通過した日に京都の山科で買った「文藝春秋」を読み続けています。なかでも、芥川賞を受賞した「ハンチバック」は新鮮な気持ちで読み終えました。
選評の中で、「客観性ある描きよう、幾重にもおりたたまれているけれど確実に存在するユーモア、たくみな娯楽性」で、重度身体障害者の主人公の世界に引き込まれてしまいました。その中で、「一夜にしてなれる職業は政治家と売春婦だけ、という台詞は西新宿の探偵沢崎だったか」という一文が心に残りました。
私でも政治家になれるかどうかを考えてみました。すると、なれたとしてもすぐに首になるだろうと思います。
その理由はハッキリものを言いすぎるからです。
以前、全国の公立病院が独立法人化したことがありました。その時に、「公務員」を減らすことが目的だと聞いたことがあります。
マイナンバーカードを保険証に肩代わりさせるということが社会問題となっています。私の意見は「今までの紙の保険証であっても事務的なミスはたくさんありました。このようなミスはマイナンバーカード特有のものではありません。もし、マイナンバーカードに保険証が組み込まれれば全国で多くの事務作業が簡略化されます。その結果、人件費だけでなく公務員の定数を減らすことも可能となるかもしれません。税金の節約は計り知れないものがあるかもしれません。私は、1年以内と焦らずに時間がかかってもこの制度を実現させたいと思います。少しでも日本の借金を減らすためにも・・・」です。
医師が患者さんに専門用語だけで説明すれば、インフォームドコンセントは成り立ちません。政治家が長続きするのは、「あいまいな説明に終始し、無難な説明を繰り返している」ので(責任も取りようがないから)かもしれないと思うのは私だけでしょうか。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。