戦争を肯定する人はほとんどいないのに・・・ | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 私の母は、太平洋戦争中は女学校に通っていました。呉に基地があり、空襲のたびに防空壕で勉強したと言っていました。

 海軍兵学校を出てゼロ戦のパイロットになり、空中戦で大けがをおった父も呉出身でした。戦争中に両親が相次ぎ亡くなり、3人の弟や妹のため必死だったそうです。

 不思議と、両親の口から当時の政府やアメリカを非難する話は聞かれませんでした。戦争中は、日本の国民がみな一丸となって「お国とため」に尽くしたのだと思います。

 私が冗談交じりにある患者さんに、「日本にも徴兵制があれば男性の根性がすわるかもしれない」と話すと、「冗談じゃありません。私には息子がいるので、戦争に連れていかれたら大変ですから」と反論されました。私はただただ、韓国の男性が徴兵制のためか男らしく感じただけです。

 陸上自衛隊の弾薬庫に、ミサイルもおけるようにすることで反対運動が起こっています。この手の運動は、基地があるところではどこでも起こりえます。

 こんなときに私は3.11を思い出します。関東の電力のために福島が犠牲になったのです。ウクライナの戦争はいつ終了するかわかりません。

 中国、ロシア、そして北朝鮮がこのままじっとしているかは不明です。私たちは、子供や孫、そして祖国を守るためにどうすればいいのか、真剣に話し合う時期に来ているのかもしれません。

 そうすれば、有事の時に反撃するのか無条件降伏するのかで、まったく日本の針路は分かれます。ウクライナ国民がロシアに占領されるたときの怖さを知っているから闘っている姿は参考になるかもしれません。

 世界中の多くの人が戦争反対なのに、こうして戦争が起きている事実から私たちは目をそむけられない時期に来ているような気がします。

  

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。