経過の長い乳がん(ありがたい誤算⑫) | 広島で乳がん治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二のブログ

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。

 

 60台前半のその方は、3年ぶりにひがき乳腺クリニックに来られました。その方に私は21年前、pT1cpN1aM0乳がんに対して乳房温存手術と腋窩リンパ節郭清を施行しました。

 バイオマーカーはトリプルネガティブだったため、術後にCMF療法を開始しましたが白血球減少のため2.5コースで中断しました。術後3年して、その方の温存乳房に再発と反対側の腋窩リンパ節転移が判明しました。

 そのため、温存乳房全切除+反対側の腋窩リンパ節郭清をしてみると、病理の結果はHER2タイプとなっていました。しかし、やはり白血球減少のためパクリタキセルを3コースで中断しました。

 その後は、トラスツズマブ治療のみを行いましたが、1年3か月で「疲れた」という本人の理由で中止しました。それからは再発を心配しながら現在に至っています。

 「この3年いろいろありました。最愛の主人が亡くなりました。私のが先に逝くと思っていたのに・・・。そして、コロナでしょう・・・。今は、再発したときに買った柴犬(夢ちゃん。15歳)が私を癒してくれます。性格も顔もいいし、ほえないし、今でも散歩に行けるんです。」

 私は1年後、その方も夢ちゃんも元気でおられることを願わずにはおられませんでした。

  

広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。