広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二です。
乳房に腫瘤がある場合、穿刺吸引細胞診が行われることがあります。これは痛み止めをしないのが普通です。
局所麻酔剤は、予期せぬ副反応(アナフィラキシーショック)をおこすこともあるからです。私は広島市民病院に在籍中、センチネルリンパ節生検が保険収載される10年前から実施していました。
そして全国でも同様な試験をしていた施設と共同で、厚労省にその実績を提出して認可を勝ち得たのです。センチネルリンパ節生検にはRI法と色素法がありますが、広島市民病院では前者を採用していました。
RI法で使用されるフチン酸は、それまでは骨シンチなどに使用されていたこともあり、血管内投与が原則でした。しかし、その薬を皮下に打つと浸透圧が高いので激痛が走ることがわかりました。
そのため局麻、冷却、パッチなどの方法を試みましたが無効だったので、今では何もしていません。「私は今までにあんなに痛い注射をうたれたことがない」と言われた患者さんが、笑いながら思い出話をしてくださいました。
手術の当日の朝、広島市民病院のRI室で、その方と一緒にフチン酸を注射されたご婦人が痛さのため「あなた、あなた・・・」と呼び続けておられていたとか・・・。どこかで、聞いたことのある歌詞のようです。
私は頼りにされていませんから、家内から呼びかけられることはないものと思われます。
広島で乳がんの治療をしているひがき乳腺クリニック院長・檜垣健二でした。