夫は、抗がん剤治療で辛くなってきた頃からヘルプマークを通勤バッグに付けるようになりました。私が少しでも夫が辛い思いをしないようにとヘルプマークを貰ってきて渡しました。
夫は最初抵抗していましたが、辛い通勤電車でも席を譲ってくれる方が何人もいたようで、ありがたい限りでした。
反面、コロナ禍の時はベンチなどで体調が悪そうにしていると避けるようにする人もいたようです。私だって多分、この人コロナかも?なんて避けたかもしれません。
それを責めるつもりは全くないですが、夫のやりきれない気持ちを考えると切ないです。
早く歩けないから駅の雑踏でゆっくり歩いていると、後ろの人に、遅ーんだよ!と、言われ悔しいと涙ぐんでいたこともありました。
杖をついたら?と、杖を買いましたが結局一度も使いませんでした。会社の人に見られたくなかったようです。
それ以来私もゆっくり歩いている人を見ると事情があるんだろう、病気なのかなと気遣うようになりました。
急いでいると、つい歩くのが遅い人にイラッとしてしまうことがあると思います。(以前の私を含め)
ただ色々な事情があるんだろうな、と少しでも理解をしていただけたら良いな、と思います。