家族葬 | 夫を大腸ガンで亡くしたシングルマザーのつれづれ日記

夫を大腸ガンで亡くしたシングルマザーのつれづれ日記

息子21才→発達障害。
娘18才→不安神経症。子供達との日常。
そして大腸ガンで亡くなった夫の話、大好きなミステリードラマや映画の話など気まぐれに綴っています♪

 



‘夫という大黒柱が亡くなり、 これからの経済的な不安もあり、葬儀はいわゆる小さなお葬式と呼ばれる1番コンパクトな家族葬を手配しました。(コロナ禍以来このような家族葬、お通夜無しの一日葬を 選ぶ人が多いそうです)


棺にはYシャツ(ずっと会社に行きたがっていたので)、家族の手紙(写真を入れたかったけど 調べたら縁起が良くないという説もあるので)、食べたがっていたサンドイッチやおにぎり、 などを入れました。

可燃物ならほとんどの物は大丈夫だそうです。

そしていよいよ火葬場でお別れです。

火葬って残酷です。大事な家族が目の前で炉に入れられ、骨になってしまうなんて。


お経をあげて頂き、夫が炉に入っていくまさにその時、泣いていた私は今まで経験したことのない、頭をギューッと締め付けられるような頭痛を体験しました。

ヤバい、このまま倒れるかもしれない!今ここで私が死んだら子供たちが残されてしまう!なんて恐怖を感じて一旦泣くのを我慢して深呼吸をしました。それほどの痛みでした。


多分夫が焼かれたくない、行きたくないって私に伝えてきたんだと思います。

その後はピタリと頭痛は治まりました。


まだ亡くなるには若いので、骨は立派で人より時間がかかりました。優しい顔の遺影は、まだ元気だった頃の夫が微笑んでいます。

そうだ、パパはこんな顔だったな、最近は痩せた顔しか見ていなかったから懐かしい気持ちでいっぱいでした。


家族葬を済ませ、夫を連れて家に帰り、ホッと一息です。

朝からずっと雨でしたが、帰ったら家のベランダから夕陽が パーッと現れて、パパが私と子供たちに頑張れと言っている気がしました。