『いつか、また』 | はぜさんのブログ

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 原題 : 后会无期
 監督・脚本:ハン・ハン
 音楽 : 小林武史
 出演:ウィリアム・フォン、チェン・ボーリン、ウォレス・チョン、ジョー・チェン、ワン・ルオダン、ユエン・チュアン


中国最東端にある故郷の島から西を目指して中国本土を横断する男性3人(ほぼ2人)のロードムービーです。

実は初めてこの映画を観た時、なんだか後味があまり良くなかったんですよね‥汗

多分、ウィリアム・フォン演じるハオハンが、旅を続けて行くにつれて自信(そもそも根拠のない自信なんだけど)と明るさを失って、人間不信に陥っていく様子を観るのが少し辛くなってしまったからなんだと思いますショック
ハオハンへの思い入れが強すぎたのか‥滝汗



今回冷静に鑑賞したところ、ほろ苦いだけじゃなくてなんだか少しほっこりする部分もありました。
以下はハオハンを中心にした簡単なあらすじです。
 

旅の途中でハオハンは2人の女性を訪ねます。


幼なじみのチョウ・モウ(陳喬恩 ジョー・チェン)は女優ですがエキストラ程度の仕事しかしていないようです。
久しぶりに会ったハオハンに対して「早いうちに見限っておいて良かった」的な厳しい事を言いますゲッソリ
撮影に行く前だった事もあり、プレゼントと花束は荷物になるからと受け取ってもくれませんでした。
気の毒‥笑い泣き


次に会ったのは文通相手のリウ・インイン(袁泉 ユエン・チュアン)で、ビリヤード場を経営しています。
この女優さん、ビリヤードがすっごく上手でしたけど、まさかCGじゃないですよね‥にやり


リウ・インインから、ハオハンとの文通は自分の意思ではなく父親の希望だった事を伝えられます。
海で死んだと思っていたハオハンの父親は実は別の家庭を持っていて、そちらで暮らす為に行方をくらましたんだそう。
2人は異母兄妹だったということなんですかねうーん
ハオハンはリウ・インインに好意を持っていたようだし父親の事も誇りに思っていたので、この事実は相当ショックでした。
映画では淡々と描いていますが、これもまたかなり気の毒な展開でした
とは言え、なぜかちょっと笑いも込み上げてくるんですよねほっこり


終盤では、仲良くなったヒッチハイカーから愛車を乗り逃げされるという更に悲惨な目にも遭ってしまいます
お人好しで楽観的なハオハンでしたが、かろうじて彼を支えていた誇りや人生観などが、とどめの一撃で一気に崩れてしまったように見えましたショック
 

こんな気の毒なことばかりが起こるととても暗い映画のようですが、笑える場面も多くて全体にサラリと描かれているので重たい雰囲気はありません。
こういう説明の多くない映画、結構好きですにやり


旅の途中で出会う人たちは、決して恵まれてはいませんが毎日を淡々と堂々と生きています。
どこか達観しているようにも見えて、とても逞しいのです。
唯一の成功者といえば、この旅を小説にしてベストセラー作家になった もう1人の主役であるジャン・ホー(チェン・ボーリン)でしょうね。
 

旅のあとハオハンがどうなったのか映画では描かれていません。

 
ハオハンが望んだものとは違ったけれど、後輩のフー・ションはハオハン兄貴を慕って今でも故郷の島で待っているし、チョウ・モウやリウ・インインも言葉は辛辣だったけどハオハンを見送る眼差しはなんだか優しく見えました。


ジャン・ホーと別れた後にたどり着いた場所で、ハオハンが幸せを見つけているといいなキラキラ


中国の広大さを感じる風景が満載ブルー音符


ウィリアム・フォンはハンサムなんだけどちょっとイケてない役が上手だなぁと改めて思いました。
彼の持っているどこか世間知らずな雰囲気と、根っこにある品の良さや明るさが、惨めさよりおかしみを感じさせるのでしょうか照れ


この映画のウィリアム・フォンは出演作品の中でも私のかなりお気に入りです
親友でもある韩寒(ハン・ハン)監督のキャスティングはさすがです拍手


この映画、音楽もとても素敵なのですが、すでにかなりの長文になってしまったので後日改めて書こうと思いますニコ







ナイフとフォーク今日のご飯
 鳥の唐揚げ
 カボチャの煮物
 チョレギサラダ

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