日本の秋田犬を最初にアメリカに持ち込んだのはヘレン・ケラーだった!名前はカミカゼ! | おふくのブログ

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日本でのごく普通の日々の中で、心動かされる素敵なものに出会い、誰かに伝えたいと思った時に書く…今も変わらぬスタンスです。
気づけばユーチューブ動画のご紹介が中心で、少しでも分かり易い記事をと思いやっております。


有名なヘレン・ケラーが秋田犬とこんな関わりがあるなんて知りませんでした。また、忠犬ハチ公の話も出てくるのですが、当時の写真を見ながら詳しく知ると、また新たな感動がありました。海外の反応もあるのですが、皆さん秋田犬も忠犬ハチ公にも詳しくて、海外でも有名な話で、秋田犬は人気があるんだなぁと思いました。動画には、実物写真がたくさん出てきて感動しました。

【海外の反応】日本の秋田犬を最初にアメリカに持ち込んだのはヘレン・ケラーだった!名前はカミカゼ! 11:19
【ココデミル】

内容・書き起こし


秋田犬を最初にアメリカに
持ち込んだのは
ヘレン・ケラーだった!
名前はカミカゼ!


忠犬ハチ公でおなじみの秋田犬ですが、
ヘレン・ケラーが飼っていたのを
ご存じですか?


今回はヘレン・ケラーと秋田犬のエピソードを
紹介したいと思います。




ヘレン・ケラー(1880年~1968年)は、
アメリカの教育家であり
社会福祉活動家です。


1882年、1歳半のとき高熱にかかり、
一命はとりとめたものの聴力と視力、
そして言葉を失いました。


言葉を話すことができない彼女は、
身振り手振りでまわりの人に
意思を伝えていたそうです。


1887年、アン・サリヴァン([動画]写真左)という
20歳の家庭教師に出会ったことで
彼女の人生は変わりました。


サリヴァンが指文字や言葉を教えたことで、
ヘレンは他人と話すことが
できるようになったのです。


その後ヘレンは努力を重ね、
障害をかかえながらも、
ラドクリフ・カレッジ(現ハーバード大学)
を卒業しました。

また、在学中に「わたしの生涯」
という本を出版し、
障害者の存在を世に広く知らしめました。


ヘレンは、自分に与えられた使命が
障害者の救済にあることを自覚し、
著述と講演を精力的に行うようになります。

自身が障害者だったからこそ、
障害者のために生きようとしたのです。


彼女は教育だけでなくて、
婦人参政権運動や公民権運動といった
人道的・政治活動にも尽力しました。

そして、アメリカ政府から、
もっとも名誉とされる
「大統領自由勲章」を授与されました。


視覚と聴覚を失ってもなお、
様々な困難を乗り越え、
人々の幸せのために尽くしたヘレン・ケラー。

そんな彼女は日本に来たことがあります。




ヘレン・ケラーが来日したのは1937年(昭和12年)

彼女は秋田市を訪れ、
県記念会館において
「沈黙と闇を破りて」と題した講演を開催、
会場を埋めた観衆に
大きな感動と勇気を与えました。


その時にヘレン・ケラーは、
秋田にきたからには
どうしても秋田犬を連れて帰りたいと言い出し、
同行者を困惑させたそうです。


当時ヘレンはアメリカの自邸に
4匹も犬を飼っているほどの犬好きで、
欧米でも広く報道された
「忠犬ハチ公」のエピソードを
知っていた彼女は、

来日する前から秋田犬を
飼いたいと願っており、
どうしても「秋田犬が欲しい」と
だだをこねたのだそうです。


それを知った秋田警察署の巡査が
プレゼントしたのが、
秋田犬「カミカゼ(神風号)」でした。


このようにして1937年4月、
1匹の秋田犬が初めて海を渡り、
ヘレン・ケラーの家へと旅立ちました。


秋田犬「カミカゼ」は
ニューヨーク・タイムスやシカゴトリビューンなど
一流紙のトップニュースとして掲載され、
全米の人々に知れ渡りましたが、

渡米2ヶ月ほどでジステンバーのため、
息を引き取ってしまいました。


愛犬を失ったヘレンの嘆きが秋田にも伝わり、
来日から2年後、
再び秋田犬「ケンザン(剣山号)」を贈られました。


「ケンザン」は
「カミカゼ」の兄にあたる犬でした。


それから6年のあいだ「ケンザン」は
彼女にとってかけがえのない
伴侶となったのでした。


また、1948年(昭和23年)の二回目の来日時、
戦後に渋谷駅前に再建されたばかりの
ハチ公像に触れてほほ笑む
ヘレンの写真が残されています。




忠犬ハチ公


ヘレン・ケラーは「忠犬ハチ公」を通して
秋田犬を知ったわけですが、
忠犬ハチ公について
少し紹介させていただきます。


忠犬ハチ公は死去した飼い主の帰りを
渋谷駅の前で約10年のあいだ
待ち続けたという犬です。


秋田県生まれの秋田犬。


ハチの飼い主は
東京都渋谷区に住んでいた
大学教授・上野英三郎。


ハチは、「ジョン」と「エス(S)」という
二頭の犬たちと共に飼われていました。


ハチは、玄関先や門の前で
主人・上野を必ず見送り、
時には最寄駅の渋谷駅まで
送り迎えすることもあったそうです。


しかし、ハチを飼い始めた
翌年にあたる1925年(大正14年)に
上野は急死。

その後、
色々な家を転々としたハチですが、
最後に引き取られたのが
上野宅出入りの植木職人で
ハチを可愛がっていた小林菊三郎の家でした。




ハチが小林宅に移ったのは
上野が亡くなってから2年余りがたった
1927年(昭和2年)秋のことでした。


この頃から渋谷駅で
上野が帰宅していた時間に
ハチが頻繁に目撃されるようになりました。


もちろんハチは小林に可愛がられましたが
それにもかかわらず、
渋谷駅を訪れては道行く人々を見て、

食事のために小林宅に戻っては
また渋谷駅に向かうということを
繰り返していました。


ハチが渋谷駅を訪れる際には、
途中にある旧上野邸に必ず立ち寄って、
窓から中を覗いていたといいます。


この姿は新聞でも紹介され、
多くの人の心を打ちました。


その姿から「忠犬ハチ公」と
呼ばれるようになったのです。


ハチの美談に感動した彫刻家・安藤照の
提案によって、
1934年(昭和9年)に最初の銅像が
建てられました。
(後に戦時中の金属提出として撤去、
溶解されてしまいます。)


そして翌年1935年(昭和10年)3月8日
ハチはこの世を去りました。


この時、ハチ公像の周囲は花環で埋まり、
大勢の人々が集って
ハチの死を哀れんだそうです。


忠犬ハチ公のエピソードは、
「Hachi Dog’s Tale(HACHI 約束の犬)」
というハリウッド映画にもなっており、
海外の方にもハチは知られているのだそうです。


海外の掲示板に
ヘレン・ケラーの飼い犬「カミカゼ」や
秋田犬についてスレッドが立っていました。


多くのコメントが残されていましたので
その一部をご紹介します。




■ヘレン・ケラーが
クールと言われる理由が
また増えてしまった。


■盲聾者の場合、
秋田犬は特に素晴らしい犬に違いない

体毛は触り心地があるだろうし
体重もちょうどいいし、
他者を理解してあげられる

もちろん目が見えたり
耳が聞こえたりする人でも
この犬種は素晴らしいが


■私の愛犬は
半分秋田犬の血が混ざっていて
秋田犬のような見た目だった

この犬種を見ると
必ずあの子を思い出してしまう


■雑種化してる
アメリカ秋田犬を見ると悲しくなる

秋田犬は柴犬っぽいんだがね


■カミカゼとは日本語で
「神の風」という意味だけで

過去に侵略者から身を守った
幸運の天候を指して
使われる言葉だった

ヘレン・ケラーが犬に名付けたのは
第二次世界大戦の前の話で

後にこれが特攻隊のプロパガンダとして
使われるようになる


■↑俺もこれを指摘しに来たけど
もう既に書かれていた

カミカゼ=特攻と結びつける人が
絶えないから嫌になる


■Kamikaze-Goの「Go」は
言語みたいな意味なのかね?

Nihon-Go=日本語、
Spaing-Go=スペイン語みたいに


■↑Kamikaze-Goの「Go」は、
語ではなく号という漢字を使うはず

「号」とは接尾辞で
名前とか番号とかバージョンを示す
印というだけ

犬の名前も当時有名だった
航空機に影響されて
付けられたものじゃないかな


■私の弟も飼っている秋田犬に
カミカゼと名付けてた


■秋田犬は大好き、
かなり強い性格をしているからね


■ハチ公物語を見たことあるかな?

あのエンディングで
泣かない奴は心が無いよ


■日本のハチ公像は
伝説となった秋田犬がモチーフ

みんな知ってるだろうけど
忠誠心の象徴になっている


■この犬を秋田犬と呼べばいいのか
柴犬と呼べばいいのか考えてたけど

秋田犬っていう固有種だとは
知らなかったな


■いくつかヘレン・ケラーの
伝記を読んだのに
この話は知らなかったなあ


■秋田犬はキュートすぎる、
本当に好きだよ




以上です。



あのヘレン・ケラーが、秋田犬を欲しがりだだをこねたんですね!この時の秋田犬が初めてアメリカに渡った秋田犬だとは知りませんでした。ヘレン・ケラーも忠犬ハチ公の話を知って感動していたのでしょう。今回たくさんのハチの実物写真を見ながら、詳しくエピソードを知ったら、毎日ご主人様を探し待つハチの姿が目に浮かび涙が出てしまいました。たった一年くらいの付き合いでも、犬にとってご主人様の存在、特に可愛がってくれて幸せだったからでしょう、その存在は大きいものなんですね。家族ですものね、しみじみと感じました。ヘレン・ケラーも、カミカゼはすぐにお別れになってしまったけど、兄犬ケンザンとの幸せな日々を過ごせたんじゃないでしょうか。それにしても、海外の方の秋田犬やカミカゼなどに対する知識はなかなかなものですね。ちょっと勘違いのコメントや疑問などにも、すかさずしっかりとした日本のそれなりの知識を持っていて答えているのには驚きます。秋田犬にも忠犬ハチ公にも、そして日本にも興味を持ってくれてるんだなぁと思いました。