ノボの生き活きトーク 695号: 最近の大相撲を見ての感慨 | 生き活きノボのブログ

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 朝から止むことなく、雨が降っている那珂市です。どうやら、夕方から夜にかけて激しく雨が降るようです。梅雨の前触れでしょうかね。

 雨が降ると庭仕事を中止し、散歩にも出かけないノボは、一日家の中で過ごすことになります。すると、“生き活きトーク”を書きたくなります。そんな時、一昨日終わった大相撲夏場所についていろいろ思うことがありましたので、話題として取り上げるのに丁度いいですね。

 ご存じのように、3月の大阪場所では前頭の尊富士が幕内優勝をし、夏場所では新小結の大の里が優勝しました。2場所続けて、横砂、大関の優勝ではなく、それ以上に若手力士の溌溂とした活躍が目立ちました。ノボには何の得もないのですが、若手力士が上位力士を破って、分厚い懸賞金を受け取り、喜ぶ顔で付け人に渡す様子はほのぼのとした憎めない光景です。若手力士も、自分達もやれば、たっぷり懸賞金が貰えるのだと、味を占めているのでは。上位陣が貰っていた懸賞金を手に入れて実感するのですから、大きな励みにもなると思います。久しぶりに大相撲をテレビ観戦して、ほほ笑ましい気分になり、ついつい毎日夕方、テレビを見てしまいました。

 若手力士の活躍をノボが無意識のうちに喜んで見ていたのは、何か理由がある筈だと思いました。そうです、相撲社会はピラミッド型の強い階層があり、上下関係は厳しいヒエラルキーの世界です。そこでは年齢に関係なく実力だけが物を言い、実力に応じて構成された身分と報酬があります。そうして出来上がった序列はほぼ固定され、実力のある者だけが徐々に入れ替わっていきます。つまり確固とした体制があるのです。その体制が、このところの若手力士の活躍で、混沌としてきており、それがノボにとって面白いのかも。それまであった体制が壊れ、新たな体制を新たな人材で築いていく現象に面白さを感じるのかも。そんな現象に係わっている時、その係わる人間は生き生きとして、活動する筈です。

 それは、まさに、太平洋戦争後の日本の社会にも当てはまるのではないでしょうか。戦前にあったヒエラルキーは崩壊し、新しい思想の下、新たな日本社会を構築しようとする現象です。それまであった身分制度みたいなものが無くなり、誰もが同じように貧しく、生きていくのにヒイヒイしていた。そして誰もが平等に教育を受け、蓄えた実力を様々な分野で発揮して、新たな体制を模索し、その体制の一員として生きていく。戦後の貧しい社会ではあったが、誰にでも可能性があり、豊かな社会を目指して誰もが生き生きと活動していた。そんな状況と、今回の大相撲の様子が、ノボにはダブって見えたのかも知れません。

 まあ、夏場所も終わって、夕方の楽しみは減りましたが、冷たいビールと焼酎のオンザロックの助けを借りて、楽しく過ごすことになるのか。(令和6年5月28日)