BOSE
Frames Soprano
配偶者様が最近新しいサングラスを所望しており、偶には善行もしとかんとな〜と思い、サングラスを贈呈することにした。
ただ、何の変哲もないサングラスを贈るのは何か味気ないのでちょっとだけ特別なモノをと考えた結果、オーディオグラスにしてみることに。
オーディオグラスは読んで字の如く、サングラスにスピーカーが付いている割と近年(2019年)に産声を上げたオーディオデバイスだ。
オーディオグラスの先駆者であるBOSEに続き多数のメーカーが後追いしているが、レビューを見るに、音質はBOSEに今一歩及ばないとの意見がちらほら。であればBOSE一択しかないと思い調査開始。
カジュアルタイプ
スポーツタイプも出た。
2023年現在Framesシリーズのラインナップは全5種類(国内はFrames Tenorを除く4種類)。今回は指名買い。女性向けキャットアイタイプのFrames Soprano(以下、Sopranoという。)だ。Sopranoは先発品のFrames AltoやFrames Rondoと比較して音質やバッテリーをはじめ、各部に改善が施された後発品。
今回は主の予算的に限りがあるので少しでも安く入手するために、今回はリファービッシュ品(メーカーによる部品交換及び各部チェックと清掃済の再生品)を狙う。
また、今回はeBayでの買い物に初チャレンジでもあった。購入から手元に来るまでの素人感丸出しの様子は下記記事を参照頂きたい。
外観、所感
そんなこんなでアメリカはジョージア州からオレゴン州を経由し11,000km余りの旅路を終え、手元にやってきたSoprano。これまでの努力の甲斐もあって、達成感が半端ない。プレゼントの品とは言え、思い入れのある買い物となった。
開梱時の梱包状態。丁寧な処置が施されているかと。遠路はるばるお疲れ様でした。
リファービッシュ専用の箱。
同梱品を並べてみた。本体以外は完全に新品っぽい。一度何らかの理由により返品された品を部品交換含め、BOSEの担当者がチェックの末にOKとしたモノがリファービッシュ品と認定しているらしいので、新品検査に加え返品後の追加チェックを通過した言わば精鋭個体。そんなモノに問題なぞ果たして有り得るものだろうか?いや、ない。(反語)
ボディはグロッシーな加工が施されており、高級感の演出に寄与している。指紋(油分)がベタベタ付くのが個人的にちょっとイヤ。
テンプル部には控えめに小さくBOSEのロゴ。
音についてだが、比較対象が手元に無いため一概に言えないが、低音が弱めではあるものの、一定必要充分な音量・音質は備わっているように思う。メーカーの謳うコンセプト通り、通話やながら聴きの運用に適していると感じた。スピーカーが小型(16mm)なのでそりゃそうである。
クルマの運転時使用では同乗者の趣味に合わない音楽を強制的に聴かせる音楽ハラスメントの防止に役立つと思った。配偶者様の聴く音楽は正直趣味じゃないのでその点実に有難い。是非ともSopranoで楽しんでもらいたいところだ。
また、家族以外の同乗者を乗せている時に家族からの着信があった際など、クルマのスピーカーから家族の声が丸聞こえとなり、互いに気まずい思いをしてしまうので、これならSopranoとだけBluetooth接続すれば同乗者に配慮ができて良いと思った(実例はまだないが)。
操作
・電源
On→右ボタン押下
Off→ 〃 長押しまたは本体をひっ
くり返すと自動Off
・音楽
再生、一時停止→右ボタン押下
トラック送り→右ボタン2度押下
トラック戻し→ 〃 3度押下
・ボリューム
上げ→右テンプルタッチセンサー部を
後ろから前にスライド
下げ→右テンプルタッチセンサー部を
前から後ろにスライド
・通話
応答、終話→右ボタン押下
拒否→右ボタン2度押下
割込応答→通話中に右ボタン押下
割込拒否→通話中に右ボタン2度押下
・音声コントロール起動
右テンプルタッチセンサー部を長押し
サングラス(メガネ)としての出来は、綺麗な作りに思える。先発品のFrames Altoで不評だったヒンジ部(蝶番)にも改良が施されているらしい。内部に細いケーブル類が入っているので恐らく折り曲げによる断線への対策が施されているのだろう。
欧米人に比べて鼻の高さが低い傾向にある日本人だと装着しているうちにずり落ちてしまう人は多いかもしれない。
テンプル内にはスピーカーユニットやマイク、タッチセンサー類があるため、一般的なサングラスより太いが、側圧がしっかりかかるため、装着中重さは然程気にならない感じ(感覚なので当然個人差あり)。
バッテリーは音楽再生時間5.5時間と先発品より2時間も使用時間が増えた。スタンバイモードの時間は先発品は12時間と明記があったが、Sopranoは不明。恐らく12時間以上ではあるのだろうが...
防水性能はIPX2なので防滴程度は耐えられるようだ(Frames Tempoのみ防水性能がIPX4)。競合他社最新モデル(Ray-Ban MetaやEcho Frames 3rd Gen)もIPX4が増えてきてるので、後継機種ではこの辺りの脆弱性も頑張って克服してもらいたいところ。
右テンプルにある充電用端子の形状が独特でしかも剥き出しというのはエンドユーザーとしてはマイナスポイント。外での使用を想定するのであれば簡素なシリコンキャップでも付けて欲しいし、端子はUSB-Cにすべき(Frames TempoのみUSB-C)。
また、Sopranoにはポラライズド(偏光)レンズが備わっている。偏光レンズは簡単に言うと反射光をフィルタリングしてくれるもので、水浸しのアスファルトに太陽光が反射した時などのシチュエーションでは安全運転に寄与してくれるものと期待している。色味の異なる交換用レンズもオプション販売されているので気軽にレンズ交換も自力でできる。
この手のモノは何年使えるかは分からないし、個人輸入で入手したため、故障の際はBOSE(Japan)で有償修理となるだろうが、勉強代だと思えばまぁそんものかと。