Apogee
ONE for Mac
経緯
世の中がコロナ禍に突入し、新しい生活様式を送っていたと或る日、久々に高校時代からのバンド仲間から、リモートでセッションしないかとお誘いがあった。その時は特に何も考えず「いいぞ〜やろうか」なんて答えたは良いのだが、その後よくよく考えるとリモートなら通信機器であるPCまたはスマホが必須であり、楽器をそれらの機器に接続するには何やら「オーディオインターフェイス(以外、AI/Fという)」なるものが必要とのこと。今までネットワークを介した運用なんてしたことないし、知識も当然皆無。
これは困ったことになった。が、事が起きてから行動するのも日常茶飯事なので慌てず騒がず調査開始‼️
○調査及び選定○
調べ初めて分かったのだが、今の世はDTM(デスクトップミュージック)が盛況のようで、昔より気軽に音楽制作が出来る時代で各社様々なラインナップがひしめき合うといった様相。如何に自分が世情に明るくないかを痛感させられた。
要件
玉石混淆の中から自身にうってつけのブツを選定するにあたり、必要な要件を
- 価格(5万位内)
- 生産国(米国製または欧州製)
の2点のみで絞り込む。
※注意※
以前もブログ内で注意文を掲載したが、主は生粋の外国かぶれである。生活必需品は妥協するが、趣味のモノだけは悩みに悩み抜いて大枚叩いて買うので、その結果がMade In PRCというのは自分にとって許容できない。
例えばとあるメーカーが生産を欧州製からPRC製に切り替えたとしたら、多少金額が嵩んででも欧州製を探して入手するタイプの人間であることに閲覧される際は留意して頂きたい。
閑話休題。取り敢えず検索するとMOTU(Mark Of The Unicorn)M4が最初に主の目に留まった。音質はESS SABRE32 DACテクノロジーを搭載しており、この価格帯ではかなり良いらしく、Made In USAとのレビュー情報もあり、もうコレかな〜ぐらいに考えていたが、近所の楽器屋に立ち寄った際に運良く現物があったので箱をみると端っこにひっそりとMade In Chinaの文字が...MOTU、お前も時代の潮流に呑まれてしまったか...
振り出しに戻り、どうしたものか思案していると、突如Apogeeという単語が思い浮かんだ。Appleと仲良しの高価格帯商品を提供する一流オーディオ機器メーカーという印象で主とは無縁のブランドという認識だったが、折角記憶の奥底からサルベージした情報なのでちょっとした好奇心で調べてみたところ、低価格帯もあるではないか!
ApogeeのAI/F現行モデルは
エントリーモデルのJAM X(定価¥30,800-)
※2023.4.12新発売
BOOM(定価¥44,990-)
Duet3(定価¥99,000-)
Symphony desktop(定価¥229,900-)
の順にヒエラルキーが高くなる。予算的にはBOOMまでしか許されないのだが、BOOMは据え置き型でなんか自身の運用にマッチしない気がするし、Apogeeの現行品は他社同様、上位モデルのDuet3がMade In Chinaになっていることが判明したため、当然その下位モデルであるBOOMもそうなのであろうという推論で除外した。そうなってくるとUSA製は自ずとディスコン機種に絞られてくる。
諦めずに調査を続行した結果、候補に浮上したのが、「One」である。
厳密にはコレが初代モデルになるが、今回は2代目に焦点を当てた説明とするため、コレの紹介は割愛。
2代目前期モデルの外観。初代から一貫してコンデンサーマイクを内蔵しており、シンプル環境を構築したい主にとっては非常に嬉しい。
そうと決まれば早速調達❗️色々探しまくった結果、2代目後期モデルの未使用品を運良く入手できたのは僥倖であった。それがコレ↓
表面
裏面
所感
Macbook Air MY2018(intel製CPU時代の一番安いモデル)に接続し、Apogee Control2を起動した図。
因みに、別売りのLightningケーブルと電源ケーブルを買えばiPhoneやiPadなどのiOS端末でもアプリ(Maestro)で使用できるため、出先での使用も可能なのだが、現在上記2つのセットであるUpgrade Kitは終売。仕方なくバラ売りで買い揃えたのだが、ケーブルの癖にそれぞれ約¥4,000-もしたのは正直痛かった。
iPhoneでMaestroを使用した図。Macと比較して大幅に簡素化されている。
○後日談○
Oneが手に入り、いつでもSYNCROOM(YAMAHAが運営するリモートセッションができるアプリ)を使用できる状態になったのだが、購入の発端となったバンド仲間とのセッション計画の進捗がなく、いつできるのか未定という事態に陥っており、主も購入時の機器動作チェック以降、まともに触ったのは当記事の撮影で久しぶりに見たという完全に宝の持ち腐れ状態となっている。
最後にOneの入れ物も紹介
Pelican 1120
気圧調整バルブ
背面側
エレクトリックアップライトベース(Omni Bass)のハードケース紹介でPelican Caseに触れたが、小物ケースもこういったモノがある。堅牢な造りに定評のあるUSA製のPelican Case。個人的に推しのブランドだ。
実は今トラベルケース(Pelican iM2720)の入手をひっそりと企てているのだが、お披露目はまだ先の模様...➡︎購入。詳細は以下のリンクにて。
更に追記
Oneを机にベタ置きでの使用だといざセッションとなった時にマイクがしっかり仕事できないと考え、スタンドを調達することに。
Konig & Meyer 23150 3/8
卓上ショートタイプスタンド。主のリビングテーブルの上で使用するならこれぐらいの高さで良い。
あとはOneに付属している専用マイクスタンドマウントをセットすればOKだったのだが...
スタンド側のオスネジ径3/8インチ
マウント側のメスネジ径5/8インチ
オスメスともにサイズが異なることにこの時点まで全く気付かなかった。というより、マイクスタンドの径なんて統一規格だから何でも嵌まるだろという勝手な決め付けがこの惨状を招いた。調べてみると、3/8インチはAKG、5/8インチはSHUREの製品にそれぞれ採用されているサイズであるらしい。
これまでマイクスタンドやマイク本体はスタジオの所有物しか碌に触ったことがない主は、自らの勉強不足の代償を身を以て味わう羽目になった。
早速楽器店で変換ネジを購入。在庫僅少だったがゲットできて本当に良かった!
紆余曲折あったが、取り敢えずマウント取り付け完了。
One装着の図
これで漸く一安心。ケーブルのコネクタがボディ上部にあるため、ケーブル根本の断線防止にタイラップでケーブルを固定するなど処置を施す予定。(ケーブルマジで高かったからな😓)