PELICAN

1556 AIR



 キャリーケースは今まで特に拘りなく無難なデザインのごくごく一般的なものを使用してきたが、これから何かと仕事で使う場面が増えそうなのでここらで新調することにした。

 RIMOWAのアルミスーツケースは掛け値無しにカッコいいが、他人に傷つけられるのがイヤな主は選択肢から除外。(傷がカッコいいという意見もあるが、主は綺麗な方がやはり好ましい。)

 耐衝撃性、防塵性、防水性を備え、且つ見た目が良く、程々に安くネームバリューを兼ね備えるものとなると、やはりというかPELICANとなった。


 PELICANのキャリーケース製品群はかなり種類が豊富で、大別すると


 ① 主力ラインナップの「PROTECTOR」
       写真は定番の1510Protector


 ② Hardigg Industry社(2009年Pelicanに

       買収・統合された)が嘗て展開していた

       ブランドの「STORM」

       写真はiM2500 Storm



 ③ PROTECTORを基に大幅な軽量化を実

       現した「AIR」

       写真は1535 AIR



 ④ 素材をポリプロピレンから耐衝撃性ポリ

       マーに変え、リーズナブルな価格帯で門

       戸を広げた「VAULT」

       写真はV525 Vault Rolling case

       

となる。


 これらの中から自身の運用(衣類や書類がメイン)に見合ったモデルを探すとなるとこれまた選定が難航した。

 サイズ、価格の両面で吟味していた時、1556 AIRがアウトレット価格で販売されていたため、即決。


 所感


 1556 AIRは人気が高い1535 AIRと比較すると、長辺が3.1cm長く、短辺が1.1cm短い。深さは4.5cm深い(公式HPの内寸で比較)ため、ややスリムだが1535 AIRより全体的には一回り大きい。2〜3日分の荷物衣類とちょっとしたお土産ぐらいは収納できそうだ。

 カラバリはブラック一色のみ。1535 AIRは5色展開であることを考えると、PELICANは1556 AIRには然程力を入れていないのだろうか?



 今回のブツは中身(フォーム)が無いタイプだが、蓋の裏にオプションのフォトリッドオーガナイザー(PELICAN 1519)を取付ければ小物入れとして使える。実際取付てみたら1519の方が横幅があるため、少し撓んでしまったが1519の背面は硬質なプラスチック系の素材なので弾性でうまい具合に固定された。あとは両面テープを中央部に貼ってこのまま暫定措置。キャリーケースとしての用途には然程問題はないだろう。

 機内持ち込みサイズは一回り小さい1510や1535 AIRが最大サイズのため、1556は預け手荷物になる。


 側面部


 拡大図

ラッチは窪んだ部分を押下しながら外側のツメを引っ張る構造。堅牢なクセに開閉に力は要らない。

 気圧調整バルブは付いているだけでなんか守備力+3ぐらい付加されていると思う。(個人の感想です。)


 背面部(底面でもある)

伸縮するハンドルはツメを引っ張りつつハンドルを伸ばせば良い。ただ長さは調節できないので注意。個人的にはテレスコープ(伸縮式)ハンドルは耐久性がちょっと...と思っているのでこの潔い仕様で良かったと思う。


 ハンドルを展開した図


 PELICAN 1556 AIRは今や当たり前となったTSA(米国運輸保安局)ロックといった施錠できる装備が備わっていない(元々トラベルケースとして作られている1535や1615の派生型TRVLシリーズのみラッチ部にTSAロック装備あり)。



 てな訳で防犯性を高めるため別売りのTSAロック(1506HK)を用意した。エレクトリックアップライトベースのハードケース(PELICAN iM3300)にも流用できるワイヤータイプなので幅広く活躍してくれそうだ。



 更にバゲージクレーム(手荷物受取所)で自分の荷物の見分けが付くようもうひと工夫要るということで、PORTER Luggege Belt(赤)も別途調達した。


 AIRは思わず強度を心配してしまう程に軽く、ローラーの音も想像していたよりは遥かに静粛性が高い。(流石に早朝の閑静な住宅街での使用は気を遣うが...)機材運搬のみならず小旅行用キャリーケースとしても「使える」。

 キャリーケースを探す際、機能性や利便性よりも頑強、防水、防塵を重視しているのならPELICAN CASEはアリかと。


 とりあえずの完成型。

坊主頭のスーツ姿がこれを持って街中を歩く姿は些か異様に映ったのだろうなと帰宅後思ったのは内緒だ。