ブルーベリー挿し木・接ぎ挿しの促成栽培の様子(2月10日) | はやて号の栽培雑記

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現在我が家の屋内窓辺の棚で行っている、休眠挿しと緑枝挿しの促成栽培の様子です(前回の様子はこちら)。2月10日の記録になります。

 

個別の様子の前に。2月4日にサザンハイブッシュ系ニューハノーバーを剪定しましたが、「接ぎ木の穂木にする程ではないが挿し木の穂木には使えそう」程度の太さの剪定枝が1本だけ出ましたので、挿してみました。

2月5日の様子

我が家の場合、ハイブッシュ系は極力接ぎ木にしたいと思っています(もちろん誓約書ありのパテント品種は除きます)が、ニューハノーバーは自根でも十分に強いようですし、果実品質も高い評価の品種ですから、自根でもバックアップを持っておく価値のある品種だと思います。

 

2017年12月10日に挿したブルーシャワー(T-92)休眠挿しの様子です。

一次生長中です。例年より穂木が太い(我が家比)せいか、一次生長の伸びが良いような気がします。でも、そろそろブラックチップを出して根の生長に養分を回して欲しいものです。

 

2017年12月23日に挿したブライトウェル休眠挿しの様子です。

一次生長中です。先に挿したブルーシャワーを超える早さで生長しています。こちらもそろそろブラックチップを出して欲しいものです。

 

2018年1月1日に挿したブルーシャワー台ブルーレイ接ぎ挿しの様子です。

台木・穂木とも幹色の緑が増していますので、休眠からは覚めている様子です。穂木のブルーレイの芽は、どうでしょう、少し膨らんでいるようにも見えますが…。

台木のブルーシャワーですが、接ぎ挿しにした時に台芽は基部から削り取っているにも関わらず、接木テープの下端辺りから芽が再生して出てきました。

接ぎ挿しの場合、それまで動かなかった穂木の芽が秋頃になって急に伸び出す事もあるそうですので、現時点で接ぎの成否は分かりません。接いだ穂木を優先するなら台木の芽(台芽)は摘み取った方が良いのですが、接ぎが失敗した場合には、台芽が残っていれば台木は単独で生き残る事が出来ます。これは判断が難しくなりました…汗

 

栽培継続の可否の確認用に促成栽培中の、昨年の接ぎ挿し上がりのスパルタン小苗の様子です。

1枚目の写真がオンズロー台スパルタン、2枚目の写真がブライトウェル台スパルタンです。

オンズロー台スパルタンは昨年伸びた枝の先の葉芽が膨らんできました。これは一気に伸び出しそうな予感がします。

ブライトウェル台スパルタンは動きが無い様子です。こちらは穂木の下部に動いていない芽がありますので、この芽が伸びる事を期待して穂木の上部を剪定しておきました。

 

2017年8月13日に緑枝挿ししたホームベル小苗の様子です。

1枚目の写真が当初から、2枚目の写真が1月20日に促成栽培を始めた小苗です。芽出し時に高湿度に置いた甲斐があって、どちらも芽が萎える事無く伸び出しました。これは緑枝挿しとしては成功ですね。

当初から促成栽培している小苗は、スリット部から根が顔を出し始めていました。上部も苗カバーまで到達してしまいましたので、この小苗は鉢上げして育苗箱から出す事にしました。

 

9cm角の育苗ポットから4号スリット鉢へ鉢上げします。

ポットから出してみました。根は外周に達し始めたところでした。もう一週間待っても良かったかもしれませんが、問題ない根量です。

追加用土はデネブCoCoブレンドです。鉢底にはベラボンLサイズをちぎって入れてあります。ポットから出した根鉢を崩さないように置いて、追加用土を詰め込み過ぎないようにふんわりと隙間へ入れていきます。その後、隙間へ用土を流し込む感覚でシャワー水流を当てて落ち着かせました。

デコレーションバークでマルチして完了です。IB化成を2粒施肥しておきました。

植え替え方法も我が家の促成栽培のポイントだと思います。以下の点に気を付けています。

  • 根を傷めないために、鉢増し時に根鉢は絶対に崩さない(根を傷めると一時的に生長が止まってしまうため)。
  • 根が鉢の外周に到達するくらいのタイミングで鉢増しをする(根の生長を止めないため)。
  • 鉢増しはいきなり大鉢にせず、一回り大きい程度のサイズに留める。その分こまめに鉢増しする(根鉢を直ぐに充実させやすくするため)。

ここ数年、我が家では促成休眠挿し+こまめな鉢増しで1年で大きく生長させる事が出来ていますが、この緑枝挿しの促成栽培+こまめな鉢増しの方法にも注目しています。

 

前年夏の緑枝挿し→休眠時間満了次第促成栽培開始→鉢増しを繰り返す、という流れになりますが、これなら前年夏の夏剪定で出た良い枝を使えますし、促成休眠挿しより更に長い時間を生長に使う事が出来ます。

 

この苗の場合だと2月10日に4号鉢へ鉢上げしましたので、4月頃に6号鉢へ、6月頃に8号鉢へ、8月頃に10号鉢へ、そして秋10月には12号鉢への鉢上げが可能ではないか、と思っています(しかもラビットアイ系で樹勢最強のホームベルですし)。

 

 

ちなみに、緑枝挿しはkazさんに教わった方法で行いました。

自分はそれまで緑枝挿しは管理が面倒なイメージがあったのですが、この方法なら水やりもほとんどしなくて済むので、むしろ管理が楽になってやりやすかったです。kazさん、良い方法を有難うございました。