諸行無常

10月14日、近場ツーリング。

風が冷たく冬の臭いがする。

冬の臭いを感じ始めると今年のバイクシーズンも残り少なくなってきた感が増してくる。

忠別ダムの湖畔から旭岳を望む

大雪山系は、既に冠雪して久しい。

あの山のてっぺんから裾野へ白が降りてきたら本格的な冬の訪れである。

冬が直ぐそこまで来ている…

旭川市内から東川町を通って大雪山方面へ通じる道道。

今回この道を選んだのは理由があって…

ヤツが出ると厄介なので先を急ぐ

高校生の頃、アルバイトしていた温泉ホテル。

既に廃業して８年くらいだろうか。

建物は老朽化し、景観を著しく損ねている事から来春以降自治体によって解体されるとか。

思い出の地でもあるので、形あるウチに姿だけでも見ておこうと来て見た次第。

観光名所の羽衣の滝は、このホテルの敷地を通らないと行けないの

高校２年生の冬休みと３年生の夏休みに泊まり込みで働いていたのですが、当時はバブル景気の真っ只中。

客室は満室。

団体客の宴会が毎日のように入っていて、勤務先が厨房だった事もあって朝から晩まで忙しかったなぁ。

ざっと紹介すると…

朝６時から前日の後片付けと宿泊客の朝食準備

宿泊客がチェックアウトした頃に自分たちの朝食

宴会用とレストラン用の料理の仕込み

昼食営業の料理作り手伝い

午後から宴会用の刺身盛り合わせ作り、茶碗蒸し作り

夜の居酒屋メニューの仕込み

宴会会場の準備と後片付け…

朝昼夕各１時間の食事休憩時間はあったけれど、夜10時頃までびっちりと。

なぜ所々窓が開いているんだろう？

幽霊屋敷感増し増し

若かったとは言え、それなにり疲れましたが、料理長はじめ料理人達に可愛がって貰えて楽しかった思い出の方が多かったなぁ。

料理長の他、和食係３名、洋食係２名の調理師がいて、毎日交互に賄いを作ってくれたこと。

和食の板長さんの昔話（日本各地で働いてきたことや、成功したこと、失敗したこと）を聞かせて貰ったり。

夏休みが終わっても、週末や連休にヘルプで短期バイトに呼ばれたなぁ。

そんな思い出も今は昔。

お土産屋さんと食堂が入っていた建物も無残なり

廃業したホテルが再開する事は殆ど無いし…

それにしても空家になると直ぐにイタズラされて窓が割られ、幽霊屋敷感を醸し出すのはなぜ？

景観を一気に悪くする原因！

観光資源保護のため、解体するのが決まってある意味良かった。

そもそも権利関係が拗れて解体出来ない廃ホテル・ビルは日本中沢山あるしなぁ。

柱状節理が並ぶ景勝地だけにね

思い出に浸っているウチに中華系の団体客が来たので、羽衣の滝はまた今度。

気温も８度…

すっかり寒くなってしまった。

思い出も整理ついたし、ラーメン食べて帰ろう。

夕餉は温かいしょうゆラーメン

寒い日は湯気が恋しくなる～

因みに更に遡ること10月12日…

ちょっと気が早いけど、私と妻の車のタイヤ交換。

雪が降ってきてからだと遅いので、単身赴任すると、出来る時にしておかないとね。

デリカもRVRも同じタイヤサイズ！ 重っ

あんなに暑かった夏…

気が付けば寒い寒い言っているし。

否応なく季節は巡るねぇ。

では、また！