日本史研究家・刑部芳則先生から、ご本を頂戴しました。
 
新刊「昭和歌謡史」(著・刑部芳則/中公新書)です。
 
わざわざ昭和と書いてあるところで撮影しました(笑)。
 

 
昭和の懐メロ番組のデータの本などで素晴らしい本はあります。
 
それを除いたとして、好きな歌謡史の本の1つに早速なりました!
 
私の読みたい歌謡史にドストライクの内容。
 

 
そんな本に出会ったのは、今回で5冊目です。
 
過去は、
 
「日本の流行歌」(著・上山敬三/早川書房)
 
「ああ昭和歌謡史」(編・オンブックス/音楽之友社)
 
「なつかしの歌声」(著・永来重明/日本音楽出版)
 
「流行歌でつづる日本現代史」(著・高橋磌一/音楽評論社)
 
以来、5冊目となりそうです!!
 
昭和歌謡を深めるバイブルになりそうです。
 
皆さんも是非とも!
 
【たけ平今日の一曲】
~佐藤千夜子「紅屋の娘」~
 
昭和歌謡史を語る上で、佐藤千夜子さんの記述が、ガッツリと書いてある本は、私は個人的に信用しています(笑)
 
昭和歌謡史の上で外せない人だから、当然、書いてあるだろうが、買いかぶりすぎで、最近の本で、佐藤千夜子さんのところをカット、もしくは、総集編的扱いをしている本に出くわすと驚愕とともに、ガッカリします。
 
この人がいなければ、今日の昭和歌謡はありませんでした。
 
佐藤さんを一躍大スターにしたのが、「東京行進曲」(昭4)です。
 
このB面が今日の一曲。
 
私が子供の頃、おじいさん、おばあさんといえば、明治末か、大正初めの方が多かったです。
 
その頃のお年寄りが、平成になっても口ずさんでいたから、かなりヒットしたのだと思います。
 
もちろん、A面「東京行進曲」が、かなり売れたという証にもなります。
 
私が生まれた近所に小さな個人の化粧品屋さんがありました。
 
そこの前を通ると古びたテープからこの歌が流れていて、なんでこの歌を流すのか、不思議でした。
 
それもそのはず、「紅屋」とは、今で言うところの化粧品屋さんなわけです。
 
あとで知って、大いに合点したのを覚えています。
 
さて、昭和の時代、売れに売れた落語家のお一人といえば、柳亭痴楽師匠です。
 
「痴楽綴り方教室」なるものを引っさげて高座で人気となりました。
 
その1つに「東京娘の言うことにゃサノ言うことにゃ・・・」という出だしのものがあります。
 
これ、「紅屋の娘」です。
 
「♪紅屋の娘が言うことにゃサノ言うことにゃ・・・」
 
つまりパロディーです。
 
昭和初期の歌は、平成の初期までは沢山の方が知っていました。
 
来年は、昭和100年!
 
改めて色々な歌をご紹介していきたいと思っています。
夏休みといえば、お子さん対象の夏休み子供寄席が開催されることが多いです。
 
今年は調布の布多天神社にて開催されました。
 
笑福亭べ瓶師匠との二人会でした。
 

 
お子さんも大いに楽しんでいただけて良かったです!
 
夏休みの良い思い出になってくれたら嬉しいです。
 
【たけ平今日の一曲】
~平山三紀「真夏の出来事」~ 
 
昭和46年の作品。
 
世の中は、高度経済成長に少しばかり翳りが見えてきたころです。
 
そんな中、「若者」、「夏」、「青春」を大いに感じることができる歌がヒットしました。
 
それが、今日の一曲です。
 
平山さん自身は、この歌を最初嫌ったそうです。
 
平山さんは、大変に真面目な方だったようで、この歌のイメージで何か言われることを若いゆえ、嫌だったそうです。
 
しかし、発売すると、50万枚を売り上げる大ヒットとなります。
 
そして、この歌がヒットし、平山さんの生活は一変します。
 
どこに行っても声を掛けられ、歩く人は皆、振り返り、売れた実感を充分に味わいます。
 
平山さんにとっても、まさに、「真夏の出来事」でした。
今日は、第108回・コロムビアマンスリー歌謡ライブの司会でした!
 
会場は、代々木上原のけやきホールです。
 
出演は、新沼謙治さん、小沢あきこさん、村木弾さん、門松みゆきさん。
 

 
新曲「風恋し」の小沢あきこさん。
 
 
新曲「今もヨコハマ」門松みゆきさん。
 
 
新曲「暴れ船」の村木弾さん。
 
 
たくさんのご来場ありがとうございました!!
 
【たけ平今日の一曲】
~新沼謙治「白百合の詩」~
 
本日ご出演された新沼謙治さんが、来年デビュー50周年!
 
数々のヒットの中で、「嫁に来ないか」は、スターダムに上がったビッグヒットの1つです。
 
この歌で、紅白歌合戦初出場を果たし、レコード大賞新人賞も受賞されました。
 
私も大好きな一曲ですが、このB面もたまらなく好きなんです。
 
それが今日の一曲。
 
昭和51年の作品です。
 
「白百合」の花言葉は、「純潔」。
 
まさに、新沼さんのためにあるような、言葉ではないでしょうか。
 
何回か新沼さんの司会、やらせていただいてますが、本当に毎回、こんな私にも丁寧な方で、どきどきするくらい、恐縮してしまいます。
 
これからもマンスリーライブでまたご一緒すると思いますが、私は生で1度でいいから、この歌、舞台袖で聴きたいと、ずっと思っています。
 
いつか、実現しますように(笑)。
YouTubeチャンネル「刑部たけ平の昭和の歌声」が更新されました!
 
毎月20日の更新です。
 
この番組は、日本史研究家・刑部芳則先生との対談番組となっています。
 
今回は、落語協会創立100年ということで、現在、過去に出囃子として使用された昭和歌謡の数々を実際に落語協会のお囃子さんに弾いていただき進めていく特別対談です。
 
太鼓は私が叩いています。
大変にお聞き苦しい太鼓ですが、ご了承ください(笑)。

 
今回は、前・中・後編と3編に分かれています。
 
どうぞお聴きください。よろしくお願いします。
 
【たけ平今日の一曲】
~美ち奴「ああそれなのに」~
 
この歌は、桂夏丸師匠が出囃子にされています。
 
昭和11年の作品。
 
作詞は星野貞志さん。
 
つまり、サトウハチローさんのことです。
 
この歌は、映画化され、その主演の女優さんが星玲子さんでした。
 
その星さんの亭主。
 
星の亭主。
 
「星野貞志」・・・。
 
ということです。
 
この歌詞をもらって作曲依頼されたのが、古賀政男さん。
 
ふと、浮かんだのが、「竹に雀」のような曲。
 
それを下地に今日の一曲のメロディーが生まれました。
 
いわゆる、「たけす」ってやつです。
 
寄席の世界でも「たけす」は使用されています。
 
曲芸の時に使っているので、寄席で聴ける機会も多いと思います。
 
そんな、「たけす」と今日の一曲が、寄席で繋がっているというのは、不思議な縁です。
 
寄席にご来場の際、寄席囃子にも耳を傾けていただくと、また寄席の面白さが倍増するかと思います。
 
 
この度、「たけ平ようかん」なるものが、発売されることになりました(笑)。
 
鶴巻温泉にある音楽酒場TRYさんでの限定販売です。
 
TRYの加藤さんが、この度、製作され、販売に至ることになりました。
 

 
羊羹の味は3種類!
夏みかん、黒練り、抹茶です。
 
1つ450円で、箱入り3つ入りは1500円になります。
 
羊羹は、なかなかのボリュームです!
 

 
お買い求め方法は、お店で購入が難しい方は、お電話やメールでも承っているそうです。
 
電話 0463-77-3110
 
 メール try.takeheiyoukan@gmail.com 
 
皆さんも是非、羊羹を食べて甘い生活を!(笑)
 
【たけ平今日の一曲】
~野口五郎「甘い生活」~
 
昭和49年の作品です。
 
この時代は、「同棲ブーム」。
 
 同棲する歌、同棲を解消する歌が多く出ています。
 
1つには、漫画「同棲時代」がテレビドラマ化、映画化されたのもあったと思います。
 
現に、大信田礼子さんの歌で、「同棲時代」(昭48)というヒット曲が出ています。
 
あとは、やっぱり、かぐや姫の皆さんが歌った「神田川」(昭48)でしょうか。
 
 若き男女が暮らす生活は、「四畳半フォーク」とまで言われました。
 
他にも布施明さんの「積木の部屋」(昭49)などもやっぱり同じ世界観かと思います。
 
同棲に憧れ、幸せな未来を描いていたが、そこに別れがあるとは・・・。
 
その深き失恋の痛手を今日の一曲も生々しく描いています。
 
当時の若者に受けた一曲です。
 
野口五郎さんもこの歌で紅白歌合戦に出場し、第25回の紅白で晴れて、新御三家が揃いました。